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□39話
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―――――……大掃除。




アリス学園では、年に一度の大掃除の日を迎えていた。

クラスの掃除が終わり、次は能力別クラスの掃除が始まっている…

特力では、いつものように賑わいをみせていた。





岬「今井…お前は自分とこの掃除をバイトに任せて――こんな所で何やってる!;」



蛍「…………」



流「………!;」






特力教室でくつろいでいた蛍だったが、流架の報告によって見つかってしまった。

蛍は黒いオーラを出して流架を見つめていた…






『岬先生に流架、いらっしゃい』



野「すみません岬先生、今すぐお茶淹れます」



岬「あ、いや…」



美「いーとこに来たなールカぴょん!おーい、みかん!」






美咲に引っ張られ、強制的に特力の大掃除も手伝うハメになった流架。

蜜柑と2人で本棚を動かし、壁の汚れを落とし始める…






蜜「あ、蛍手伝ってくれるの?」



蛍「スプレーするだけ」






結局、蛍は何もやらないのか。

壁を見て、蛍がふ、と気が付いた。
そして、蜜柑の頬を引っ張った…






蛍「…蜜柑」



蜜「何れすか蛍さん」



蛍「ここの落書き、恋愛関係のラクガキばっかり……」



「「えっ」」






お宝発掘したと、蜜柑達は興味津々な表情を浮かべる。






『(…あ、確かアソコには柚香が…ま、いーか)』






関係ない、と●●●はお茶を飲み始めた。






美「あっ、この落書き――!コレ、生徒と教師ってことだよな?」



翼「おおー!禁断の恋すか!」






壁には相合い傘に、先生・柚香と書かれていた。
子供達のテンションは一気に上がる…






美「先生って誰だろうなー?まさか、のだっち!?」


翼「まさか――俺の、のだっちは間違っても生徒から片思いされるような、トキメキキャラじゃありませーん!」






いつのだっちは翼のモノになったんだろうか。

その時、流架が声を漏らした…






流「あっ……」






どーしたルカぴょん、と4人は首を傾げた。

流架は、コレ…と壁を指差した。
それには皆、テンションMAXになり騒ぎ始める…






蜜「うひょー!//コレ見ちゃっていいん!?」



蛍「これこそ、お宝発掘ね」



美「いや、そうだとは思ってたけどなぁー」



翼「そんな昔からとは…驚きだよな」






●●●が呑気にお茶を飲んでいると…

4人の揃った声が聞こえ、口に含んだお茶を吐き出した。
目の前にいた岬に掛かってしまい、●●●は岬に謝りながらも蜜柑達の元へと急いだ…






美「☆☆☆!ほらココだよ!」






●●●は壁を見て唖然…血の気が引く思いだった。






『な…な…何よコレ――ッ!!』






壁には……


ナル・●●●と書かれ相合い傘が上に書いてあった。

全く見に覚えのない落書きに、●●●はただただ呆然…






翼「☆☆☆も書いたんだな」



美「やっぱ2人って、そーゆー仲?」



蜜「ビックニュースやっ!」



蛍「特ダネ」






想像力豊かな子供達に呆れる●●●。
もう、ため息しか出てこない●●●だった…































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