脱色N
□大きくなぁれ!
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\のいとあ と ざえりゅあぽろ/
「あ!わたげ!!」
「ほんとだ」
「これおもしろいよなぁ。はなみたいなのにはなじゃねーし」
「のいとあ、それはたんぽぽだよ」
「えっ。そうなの?!」
「うん。わたげでたねをとおくへはこぶのさ」
「へぇ〜。やっぱり、ざえりゅあぽろはものしり、だな!」
「まあね」
「でもどうやってはこんぶんだよ」
「かぜにのっていくんだ」
「ほえ〜」
「あとはこうやって…ふ〜…」
「すげぇ!とんだ!」
「ふ〜」
「…うわっ!くちのなかはいった!!」
「あらら」
「どうすんだよぉ!おれのはらのなかでたんぽぽさいちまうじゃねーか!」
「……」
「ばかばか!ざえりゅあぽろのばか!!」
「…のいとあ」
「なんだよ!」
「だいじょうぶ。ぼく、おおきくなったらがくしゃさんになるんだ」
「が、がくしゃ?」
「だから、のいとあのなかでたんぽぽがさいても、ぼくがなおしてあげるからね」
「……ほんと?ぜったい?!」
「うん」
「よーし!じゃあおれのなかでたんぽぽさいても、だいじょうぶだな!!」
「ははは」
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