脱色N

□浴場で欲情
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さてと、俺もそろそろ頭を洗うとするか。

ウル「と言うよりもこれ以上ヒャッハーと一緒に浸かっていたくない」
ノイ「殺すぞ」
ウル「あらら僕達はすでに死んでますけども残念無念また来週」
ノイ「古いフレーズ引っ張ってくんのが尚更うぜぇ!」


パラボラは放っておいて、俺は早速グリムジョーの隣に座る。

グリ「……」

青い髪が泡に包まれている。なんか可愛い。しかもそこから落ちた泡が奴の逞しい体を伝う。

ウル「エロスの極み!!」

グリ「いきなり気持ち悪いこと叫ばないで下さい意味分かりません死んで頂けますか」
ウル「敬語三連チャン?!」
グリ「つーか俺の隣座んな。離れろ」
ウル「えっ」
グリ「キショい。こっち見んな」
ウル「…ぐすっ」


…そうだ…。
大浴場で出会うグリムジョーは普段の50倍冷たいんだった。ツンギレになるんだった。忘れていた。



ウル「えいっ」グリグリ
グリ「っ?!」
ウル「よいしょー」ネト〜
グリ「なにしてんだァアア」
ウル「ん、どうした」
グリ「その顔でこっち見んな!!!え、なに、なんで目ン玉外してんの?!」
ウル「シャンプーの泡が目に入ったら痛い」
グリ「子供か!!!」

俺は目玉をそっと置くとシャンプーボトルを押す。

ザエ「…まったく。そんな面倒なことをしなくたって解決法があるのに…」

このカンに障る声…見えなくとも分かる。

ウル「変態か」
ザエ「ちげーよ?!ザエルアポロだよ?!」
ウル「すまん。ザエロか」
ザエ「ルゥウウ!!アポロォオオ!!!」
グリ「うっせぇ」
ザエ「…ぐすっ」


ザエロは泣きながら俺の隣に腰掛けた様だ。気色が悪い。変態がうつるじゃないか。

ウル「先程ほざいていた解決法とはなんだ。聞いてやろう。ほら、言ってみろ」
ザエ「なんで上目線」
グリ「いつものこと」

ザエ「これを被るのさ!」

ちゃっちゃら〜

ウル「見えん」
グリ「でしょうね!!目玉こっちにありますし!」

ザエ「シャンプゥ〜ハットォ〜」
ウル「…なん…だと…?!」
ザエ「ふふふ…これさえあれば目に泡が入って痛みに転げ回ることはなくなるのさ!」
ウル「な、なんという…発明品…!!」
ザエ「ふはははは!」
グリ「まじでお前らなんなのいくつなの」


欲しい…!是非欲しい!!
俺は毎度のこと目玉に入る泡に何度苦戦したことか…。これさえあれば頭を洗っていながらもグリムジョーを観察できる!!

ウル「譲れ今すぐ!」
ザエ「嫌だね。これは僕のものだ」
ウル「ケチ!変態ケチ!!」
ザエ「うるせーよ変態関係ねぇだろ」
ウル「寄越せマッド野郎!」
ザエ「おまっ…今の許さない〜。もう絶対あげなーい」
ウル「なっ」
ザエ「ふふ…普段から僕を虐めるのが悪いんだ。一生苦しんでろ!」

この糞ピンク…!!
貴様のせいで…グリムジョーが…!(ならわざわざ風呂で見なきゃいい。)


グリ「ディロイの分やろうか」
「「え」」
グリ「あいつ、まだ使ってんだけど。そろそろ卒業させてェしさ」
ウル「いいのか…?」
グリ「浴場出たら持ってきてやるよ」
ウル「ぐりたぁああん!!」
グリ「近寄るな」
ウル「…ぐすん」
ザエ「グリムジョーの馬鹿っ」


ゴッドグリムジョー!
貴様は今日からグリムジョー・ジャガーゴッドだ!!!


グリ「…ただし条件がある」
ウル「うそーん」
グリ「俺と同じ時間に大浴場を使用しないことだ」
ウル「えええええ」
グリ「それが嫌ならシャンプーハットはやらねェ」


…それでは…意味がないじゃないかァアア

ぐりたんのぱーふぇくつばでぃを見たいが為に俺はシャンプーハットさんをゲットしたいのに…!!


ウル「ならいらん!」
グリ「痛みより欲望が勝った?!」
ウル「もうこの際目玉などには頼らんぞ!感覚だ!感覚でぐりたんを感じてやるゥウウ」
グリ「え、ちょ、」

ウル「大浴場の乱、開戦じゃァアア!!」
グリ「ぎゃーーー!!!」

どったんばったん



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