脱色N

□浴場で欲情
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ウル「…大浴場が…開放された、だと?」
アロ「ウン!今日カラダッテ藍染様ガ言ッテタヨ」


なんということだ…
湯船の破損から長い間使用禁止となり、立ち入り出来なかった大浴場が…!

つまりはーー

ウル「ぐりたんのPerfectBody解禁!!!」
アロ「エッ」
ウル「うぉぉぉよっしゃぁあ」←無表情
アロ(怖イ)

俺が、どんなにこの日を待ち受けていたか…ずっとずっと…!


アロ「多分モウ開イテルト思ウカラ行ッテキタラドウ?」
ウル「ああ、そうしよう。…良いことを聞いた。礼を言おう」


律義な俺は試験管に頭を下げ、早速着替えを持って浴場へと向かった。



ウル「……」ドキドキ


『男』と書かれた暖簾。
これを潜った時、俺は天に昇るのだ…。

ウル「夢の世界へさぁ行こう!Let's say お邪魔ァ〜♪」

ツルッ…ガッシャーン

ウル「いたたたた」
バラ「五月蝿い」
ウル「じ、爺…っ?!」

しまった…
少々来る時間が早かったか…?

この時間帯の浴場は棺桶に片足突っ込んだ奴等がはしゃぎまわる無法地帯だった!


バラ「ふん。御主も湯に浸かるのか」
ウル「当たり前だろう見ろこの剥き卵の様な白い肌を。雪見大福より白いぞ」
バラ「白すぎだわ」

ヤミ「おーうウルキオラぁ!お前ぇも来たのかよ!」
ウル「…ヤミー!貴様!!」
ヤミ「な、なんだよ」

まさか、まさか!

ウル「湯船に浸かったのか?!」
ヤミ「当たり前だろ浸かる場所だここは!」
ウル「…湯が茶色くなるだろうがァアア!」
ヤミ「なるかァアア!!!」
ウル「あーあもう俺入れないー茶色ウルキオラになっちゃうー」
ヤミ「地黒っつってんだろボケ!!染物じゃねーんだぞ!」
ウル「…しかもまた珈琲牛乳を飲んでいるのか、どんだけ茶色になりたいんだ貴様は茶色さんリスペクトしてるのか」
ヤミ「もうそのネタ引っ張んのやめない?!」


ウル「むっ」

この刺々しくも艶やかで太い霊圧は…!
グリムジョーだ、こっちに近づいてきている!


ガラッ

ウル「ぐりたーっん!!」

ギュッ

ノイ「うぉっ?!」
グリ「…?」


…な、なんだ、この硬くて冷たい皮膚は。
しかも少し痩せたか?貴様はもっとこう…

ウル「…ってなんじゃこりゃァアア」チュドーン
ノイ「ぎゃぁあああ?!」ドッカーン
グリ「うわっ」

ウル「はぁっはぁっ」
ノイ「げほっごほっ!」
グリ「だ、大丈夫かノイトラ?」

さ、最悪だ…!
俺は、俺は、

ウル「あろうことかヒャッハースプーンに抱き着いてしまったァアア」
ノイ「な、に、しやがんだてめぇぇ!!?」
ウル「何故貴様がここにいる!?消えろ!三秒以内に消えろ!」
ノイ「入っていきなりバックホーム?!何なんだてめぇ!いきなり抱き着きやがって!」
ウル「黙れクズ俺は貴様の様な下衆にではなく、美しき我がグリムジョーに優しく抱擁するつもりだったのだ…!」
グリ「頼んでない」

ノイ「霊圧探ってたなら気付くだろ?!」
ウル「…あぁそうだ。俺はグリムジョー以外の霊圧は自動的にシャットアウトしてしまうんだった。忘れてたてへぺろ」
ノイ「お前まじで爆発しろ!!!」


…はっ。
パラボラアンテナと遊んでる暇などなかった。こんなことをしている内にグリムジョーは服に手をかけ始めている!

…あああ。
まるで彫刻の様な筋肉だ…

ウル「●REC」
グリ「こっち見んな目ん玉抉るぞ」
ウル「まーまーそう言わずに」
グリ「死ね変態!」
ウル「男同士だろう」
グリ「俺はお前を同じ生き物だとすら思ってない」
ウル「性別の枠すら超越?!」

ノイ「よっしゃー入るぜ!」
グリ「おー」
ウル「はぁはぁ」
グリ「お前はもう帰れ」
ウル「やだ!」
グリ「じゃあ鼻血止めろ!!」

くそっ…
久々のグリムジョーの素肌に俺の身体は色々とビンビンだ。抑えろ、俺。


ノイ「ヒャッハー!」

バッシャーン

いきなり湯船に飛び込む爬虫類。

ウル「…行儀の悪い」
ノイ「ああ?なんか文句あんのか!」
ウル「只でさえ行儀の悪い顔面なのにそれ以上悪化したらどうなるんだ」
ノイ「行儀の悪い顔面ってなんだコルァア!」
ウル「下品な顔?」
ノイ「てめっ表出ろやァアア」
グリ「っせぇーテメェら!反響すっから黙ってろ!!」
「「すいませーん」」

グリムジョーに怒られてしまった。
ん…?…待て。

ウル「グリムジョー、湯に浸からないのか」
グリ「…俺、すぐのぼせちまうんだ。だから最後に入る」
ウル「……」


か、か、か、かわゆす!!!!
てゆーかのぼせたぐりたんを拝みたい!

ウル「貴様なら大丈夫だ」
グリ「なんだいきなり」
ウル「貴様ならできる!諦めるなっ」
グリ「松岡●造!?」
ウル「さあ入ろう!」
グリ「だから放っとけし!俺は先に頭を洗うって決まってんの!」
ウル「洗ってやろうかはぁはぁ」
グリ「放っとけっつってんだろがァアア」バキッ
ウル「おぶぇッ」

バッシャーン


ノイ「……」


まったく…照れなくてもいいのにな
可愛い奴め…

ノイ「ドヤ顔してんのムカつくから俺がもう一度沈めてもいいかな」
グリ「寧ろお願い」




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