脱色N

□だいなまいとばでぃ
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※お嬢がにょた化被害注意!



ザエ「いよいよ今日だね」

ザエルアポロは小さな小瓶を片手に笑う。

ザエ「楽しみ…ふふふ」
ノイ「まっったく!?気色悪ぃだけだわ!」
ザエ「だからいいんじゃないか」
ノイ「お前もよく思いつくな…藍染を女にするだなんてよ…!」


そう、この通称ザエロは日頃の鬱憤を晴らすべく我等が藍染様を女体化させて嘲笑の的にしようとしていた。


ザエ「ザエロってなんだおい」
ノイ「で、どうやって飲ませんだ?」
ザエ「…え?あぁ、紅茶にそっとね」
ノイ「バレたら殺されるぞ…」
ザエ「バレないさ」


二人は扉を開けるとテーブルへ近付く。すでに席についていたのは藍染ら三人とウルキオラ、グリムジョー、ハリベル以外。


ザエ「ウルキオラいなくてよかった。彼なら絶対邪魔してくるもの」
ノイ「…なぁ、そういや茶出されんのって全員揃ってからだろ。無理じゃね?」
ザエ「心配ないよ。君と違って僕は要領がいいからね、クリーム状にしてある!」
ノイ「うっぜーなこのピンク」

ザエルアポロは小瓶のクリームを小指につけると、藍染の席に置いてあったティーカップの内側に擦り付けた。


ザエ「よーし!」
ノイ「俺吐いちまうかも」
ザエ「その時は皆一緒さ」
ノイ「大惨事じゃねーか!!」


二人が席につくと同時にグリムジョー達がやってくる。

ハリ「本当に助かった、ありがとうグリムジョー」
グリ「大したことじゃねーよ」
ウル「意外だな…鼠が苦手とは」

ノイ「…鼠ィ?」
ハリ「あぁ。先程鼠と遭遇してな…通りすがりのグリムジョーに成敗してもらった」
ザエ「流石にゃんこだね」
ウル「無茶苦茶可愛かった」
グリ「るせー!」

三人も席についた。

ザエ「…しかし鼠が苦手とは。今度僕の宮おいでよ。実験用のだけど沢山いるよ」
ハリ「消し飛ばしてやる」
ザエ「そういえばこの前もね…」
ハリ「やめろ聞きたくないあーあー」
ノイ「必死だな」


騒ぐ三人を他所にふと目の前に視線をやったウルキオラ。

ウル「…貴様のカップ、ヒビがあるな」
グリ「あ?いーよそんくらい」
ウル「いや、交換しておけ」スッ

ウルキオラはグリムジョーと藍染のカップを交換した。

グリ「あ、藍染…」
ウル「大丈夫だ。あの人の唇はそう易々傷つかない」
グリ「それ誉めてねーぞ」


藍「やぁ皆、ご機嫌如何?」
スタ「すこぶる悪い」
市「君はいつもやん」

颯爽と現れた藍染とギン。そしてその背後からティーポットを持った東仙が現れた。各々に注がれる紅茶にザエルアポロとノイトラはニヤけながらテーブルの下で足を蹴り合う。


藍「よーしでは乾杯の音頭を…アーロニーロ!!」
アロ「ボク?!」
藍「せーのっ」
アロ「エ、エット…本日モ…」
藍「終〜了ぉ!片言は聞きにくい!」
グリ「なら振るな」
藍「やっぱりこの役目は私しかいないね!それじゃあ皆、私の合図で…」
市「冷めん内にはよ飲み」
「「「はーい」」」ズズッ
藍「おぃぃぃギンんんん」
市「ずずっ……まずっ」
藍「ぐすっ」

部下の反抗期に涙しながらティーカップを口に運ぶ藍染。

ザエ「……っ」
ノイ「……っ」

藍「………!」
「「!!」」

藍「やっぱり美味しいねー!」
「「おぃぃぃぃ」」ドンガラガッシャーン
ハリ「な、なんだ騒々しい…?」
ザエ「な、何でもないよ!!」
ノイ「何でもない何でもない」

平然と飲む藍染。

ノイ「…おいっ。変わらねーぞ!」ヒソヒソ
ザエ「そ…即効性のものなのに…!?」ヒソヒソ


グリ「…もう飲めるかな」
市「氷持ってこよか?」
グリ「いや、多分平気だ」ズズッ…


グリムジョーが紅茶を啜った途端、

グリ「うぉっ?!」
「「「?!」」」

ぼふんと煙に包まれた。


ザエ「え」

市「嬢ちゃん?!」
ウル「どうしたグリムジョー!」
藍「え、ちょ、一体なに?!」


グリ「けほっけほっ!」

ザエ「……ッ?」


硬直するザエルアポロ。


グリ「な、なんだいきなり…?!」

「「「ん…?」」」


聞き覚えのないハイトーンに一同は止まる。まもなくして煙が晴れたそこに居たのはは…


「「「ぅえええ?!誰だァア??!!」」」

グリ「えっ?」



美女!!!




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