novel

□ジョー、挨拶する
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藍「ただいま」

東「お帰りなさいませ藍染様」


頭を下げる東仙の横をフラリとギンが横切る。


市「あれー?なに隠しとるんですか?」

藍染の上着の中でうごうごと動く物体にギンは首を傾げた。ニヤリと口角をあげた藍染は上着を捲る。


市「あらっ!」
東「なっ?!」

藍「ふふふー。願い事叶っちゃったー」


ピースする藍染からグリムジョーは飛び降りると二人を見上げた。

グリ「……」

東「あ、藍染様!あれほど犯罪に手を染めるなと…!」
藍「違う誘拐違う。空から降ってきたのさ」
東「はい?!」
藍「ね、グリムジョー?」

こくんと頷くグリムジョー。ギンはしゃがんで目を合わせるとその顔を観察する。


市「ひゃー。エライ美人さんやねー」
グリ「…?」
市「初めまして。僕、市丸ギンや」
グリ「…いちまゆ…?」
市「ぐ、はっ!」

舌足らずの言葉に吐血するギン。

市「アカン…この子の将来が怖い…」


東「藍染様!その者を早く元の場所に返してきなさい!」
藍「えええ?!嫌だよ!この子は僕の願い事から産まれた可愛い子供なんだいっ」
東「馬鹿みたいなこと言ってないで…!」

グリ「ぐいむじょーじゃがーじゃっく!」
東「…?!」
グリ「じょーの、なまえ!おまえは?」
東「み、見知らぬ者に名乗る権利など…」
市「東仙要や」
東「こらっ」
グリ「とーしぇん!!」
東「……っ」


穢れのない笑顔に揺らいだ東仙は黙って一歩下がってしまった。藍染はギンと親指を立てて頷きあうと言った。


藍「よし!十刃の皆を集めてくれ!!」




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