脱色N

□俺の席
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「いつも思うけど」
「あ?」

「お前の黒髪は綺麗だな」
「そーかよ」

「サラサラだし、艶々だし」
「直毛万歳ってか」

「ノイトラの髪、好きだ」
「俺はお前の髪もいいと思うぜ」

「…そうかぁ?」
「こんな綺麗な水色、この世にねーだろ」

「は、恥ずかしいこと言うんじゃねー!」
「猫っ毛だよな。見た目より柔らかい。お前にそっくりだ!」

「ど、どういう意味だよ…」
「ツンデレだ、ツンデレ」

「ばっ!ちげーし!!」
「ははは!」

「…なあ、重たくねぇ?」
「グリムジョーなら重いも糞もねーよ」

「そ、そうか」
「…お前はすぐ膝に乗りたがるな」

「今日乗れって言ったのてめーだろ!」
「いつもの話だよバーカ」

「嫌なら降りるって」
「んなこと言ってねーだろ。で、なんでだ」

「…お、お前は背が高ぇから…」
「おお」

「ここ座りゃ…関係なしに顔が近づくだろ」
「……」

「髪触れるし、目もよく見れるし…」
「……」

「へ、変なこと言わせんなよ!」

ちゅっ

「!!」
「可愛いーよなァてめぇは…!!」

「るせぇ…」
「キスすんのに腰曲げなくて済むのも利点だな」

「うざ…」
「あとは…俺も、宝石みてぇなお前の青い目を間近で見れるからラッキーだな」

「…褒めすぎだっつの」
「好きだぜ、お前の色」

「…俺は?」
「好き、じゃねぇ」

「は、」
「愛してるぜ」

「ば…ばーか!」
「てめぇは?」

「あ、愛してるよ…!」
「よーし!!宮に戻って今から一発…」


「「「げふんごふん!」」」


「ん?」
「あ?」

「き、君達会議中なんだけど!?」
「イチャイチャし過ぎやコルァア」
「二人だけの世界に入り浸るな!」
「公!共!!の場!!!」
「慎め!」
「リア充クタバレ」

「俺のグリムジョーをジロジロ見んな!」
「この状況で見るなって方が無理あるわ!」

「…っ!」
「…おいグリムジョー降りんなよ」

「だ、だって…!」
「今更恥ずかしがんなって。俺だけを見てろ」

「…//!」
「んじゃ俺達早退しますわ。あ、こいつの残した紅茶に触れんなよ。殺すからな」


「じゃーなー」ヒュンッ


「「「……」」」



【 俺の席 】


「イチャイチャ禁止令を法律化しませんか藍染様」
「そうしよう」


.

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