Dream2

□頭痛の種
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「……ぅぅ」
「どうしたんだ名無し」

「…キラーさん…私死ぬのかな」
「?」

「頭ぱーんなりそう」
「頭痛で人は死なない。安心しろ」

「凄く痛いんです…」
「薬は」
「飲みました…」
「そうか…少し寝たらどうだ」
「寝てきました…だからもう寝れなくて」

「…そんなに痛いのか?」
「…はい…」

「……」


ガチャッ

「…キッド」
「キラー。…なにしてんだコイツ」

「キ、キッドせんちょ…」

「頭痛が酷いらしい」
「へぇ」
「……」

(…キッドがいるのに名無しのテンションが低い…相当痛そうだ)


「…スイマセン」
「あ?」

「私…こんな所に居たら邪魔ですよね」
「……」

「向こう、行きます…」
「……」
「おい…名無し」

「もし風邪だったらキッド船長に染したくないですし…」

「テメェみたいな馬鹿と一緒にすんな」
「…え?」

「俺は名無しと違って柔じゃねーんだよ」
「……」

「俺の横に居ようが居まいが俺には感染しねぇ」
「……」

「変な気ィ回してじゃねーよ気色悪ィ」
「せんちょ…ぐすっ」

「つーかさっさと治せ!テメェは変態染みててナンボだろが?!」
「うぅ…っ!」

「…キッド…」
「…ちっ」

「きらーさん…!」
「な、なんだ」
「キッドせんちょーが…デレた〜…っ」
(…戻った)

「か、可愛いよぉ〜…」
「死ね」

「ふふふ…へっくしゅ!」
「うわっ!汚ェ!!」
「ひ、ひどぃ」

「いいから治せ!今日中に治せ!…明日から、コキ使ってやる!!」
「ふえ〜ん!キッド船長愛してますー!」

「引っ付くなコラ!…って熱ィぞお前?!」
「…いや、どっちかって言うと…寒い」

「確実に風邪じゃねーかァアア」
「違いない」

「額出せ!」
「え」

「……」ヒヤッ
「はわわっ?!//」

「…こりゃ大分高ぇぞ!」
「本当か…」
「船医呼べキラー!」
「わかった」

「面倒なことしやがって…!」
「せ、せんちょ」

「あ?!」
「あ、あんまり優しくしないで、」

「…は?」
「熱上がる…ッ。天に滅される…ッうへへ」

「こんな時に盛ってんじゃねー変態ィイイ」
「キッド船長に…熱測ってもらったぜ〜」

「つーか!テメェ昨日何してたんだ!?」
「え…」

「風邪ひいた原因だ!」
「…えーっと…その…」

「……」
「…怒りませんか」

「ああ」
「……」

「入浴中のキッド船長を覗こうとしたら足を滑らして海にドボン」

「……」

「てへぺろ」

「滅されろ」
「え」

「同情した俺が馬鹿だった」
「ちょ、ま、船長…?」

「死にやがれェェエ!」
「ぎゃぁああぁああ??!!」




【 頭痛の種 】


「キッド!連れてき…ってぇえええ」
「だ、だずげでギラーざん…ッッ」

「キラー、船医は必要ねぇ」
「な、」
「必要なのは葬儀屋だ」
「死亡フラグ?!」

「怒らないって言ったのにぃい」
「怒ってない。天の定めに従ってるだけだ」
「…諦めろ名無し」
「ごめんなさいキッド船長ォオオ!!」


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