Dream3

□驚き
1ページ/1ページ

「大将ぉー、ボルサリーノ大将ぉー」


部屋に戻ったら大将が居なかった。

机の上は散らかりっぱなし。
居なくなるのも光の速さだ。

…私はトロいからなぁ


「…どこ行っちゃったんだろう…」


普段は面白くて変わった人だけど
軍務には凄く忠実で
本当に尊敬してる。



「…とりあえずお茶でも飲んで待ってよ」
「わっしにも煎れてくれんかね」
「ぎゃぁああ!!」

気付けば真後ろに立っていた大将。
本っ気で心臓が飛び出るかと思った…!

「お、驚かせないで下さいー!」
「そりゃぁすまんねぇ」

ピカピカの実、怖い。


「一体どこへ…心配しましたよ!」
「ちょっとね〜サカズキのとこへ」
「サカズキ…大将?」
「うん。名無しくんを譲ってくれないかって言われてねぇ」
「え?!」

なんで?
サカズキ大将は私みたいなトロいの、嫌ってそうなのに…

「何故私なんかを…」
「君は正義に一生懸命だからねぇ」
「で、でも…何やってもトロいし…」

自分で言って落ち込んでたら
大将の笑い声がして、顔を上げた。


「サカズキには断らせてもらったよ」
「ほ、ほんとですか?!」
「嘘はつかないよ〜」
「…よかった…」

「名無しくんはわっしの優秀な部下だからねぇ」
「!」



驚き


「そんなに驚かなくても。ねぇ〜」
「わ、私、これからも頑張ります!!」
「お〜いい子だねぇ」


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ