記念小説
□スイートスキャンダル!
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一護の眉尻がルキアを見て情けないぐあいに下がる。
「悪かった、ルキア」
「・・・謝られてももう遅い。もう・・二度と失ったものは元には戻らないのだ・・」
「本当に悪かった・・。俺、我慢出来なくて・・・やばいって思ったけど途中で止まらなくなっちまった」
「私とて、まさか一護があのようなまねをするとは思ってもみなかったぞ・・。しかし、あまりにも無防備過ぎた私も悪かったのだ・・・。一護ががっつく年頃だという事を忘れていたのだからな・・・」
「ルキア・・違う、お前は悪くねえ!」
「よいのだ・・・。一護、ひとつ聞いてもよいか?」
「何だ?」
「あの・・・どうだった?私の・・・・・は」
「俺も初めてだったけど、すげー柔らかくて、甘くて最高だった・・!」
「そうか・・それならばよかった・・・」
ルキアは恥ずかしげに小さく微笑んだ。
傷付いているのに、俺が全部悪いのに、微笑んで許してくれた。
一護はそんなルキアに胸が熱くなった。
「ルキア・・・俺、ちゃんと責任取るから。いや、取らせてほしい・・!」
「一護・・・」
ルキアの手を取り真剣な眼差しを向ける一護に、固まったまま成り行きを傍観していた白哉と恋次が我に帰った。
その先の言葉を一護に言わせる訳にはいかない・・・!
止めに入ろうとした二人を、横から突然出てきた死神たちの塊に二人は押さえ付けられてしまった。
「今いいところ何だから邪魔しちゃダメですよ〜」
「一護君の男としてのケジメを見守ってあげようじゃないか」
「いや〜どっきどきだね、うらやましい〜。どお?僕たちも七緒ちゃん」
「お断りします」
脇から出てきたのは乱菊、浮竹、享楽、七緒、日番谷、修兵、やちる、勇音・・隊長・副隊長のそうそうたる護挺十三隊トップの面々。
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