記念小説
□スイートスキャンダル!
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「・・・てめえら、人が詫び入れに来たのに何なんだよ!下でに出てりゃつけ上がりやがって・・!」
「詫びだと?そんな言葉だけで許される訳なかろう・・!」
白哉が刺すような眼光で一護を睨みつけた。
「・・・分かってるさ、そんな事!」
「ほう・・。では何をもって詫びとするつもりなのだ?」
「もちろん責任を取るつもりでここに来ている・・!」
一護の言葉に白哉と恋次の動きが止まった。
自分の誠意が伝わった・・!
一護はそう思った。
だが―――
「責任を取る・・・だと!?」
「私は貴様など認めぬ・・!断じて認めぬからな・・・!」
「「ルキアは渡さん!!」」
狂ったように再び襲いかかって来た白哉と恋次に、一護の怒りは頂点に達した。
この二人はルキアに詫びるチャンスすら与えないつもりなのか!?
こうなったら力ずくでルキアに会いに行ってやる。
そしてちゃんと言うんだルキアに・・・・!
一護は瞬時に虚化した。
それぞれ各々の全力でぶつかろうとしたその時―――
「止めろ!何をしておるのだ!」
その声に皆の動きが止まる。
一同がそちらを見るとルキアが必死な顔で叫んでいた。
「一護、恋次止めぬか!兄様もどうかお止め下さい!」
「ルキア、お前は下がっておれ。この男を許す訳には行かぬ・・!」
しかしルキアは一護を庇うように三人の間に割って入った。
「兄様、私の為に・・申し訳ございません。つい兄様には泣き事を言ってしまいましたが、これは私と一護の問題。決着は自分でつけます・・!」
そう言うと、ルキアはくるりと反転し一護と向き合った。
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