記念小説

□スイートスキャンダル!
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自分が仕出かした事に一護は激しく後悔した。


まさか、こんな事になるなんて・・・。


始めは軽い悪戯心だった。

それなのに、途中で止められなくなって―――




瞳に涙をいっぱいに溜めて、去って行ったルキアに罪悪感が湧き上がる。



ルキアを泣かせてしまった。


あの、何時も気丈なルキアを――



「・・・やべ」


まだ温もりの残る唇を一護は手で拭った。

それはとても柔らかくて甘い味がして・・・。


駄目だと頭の隅では分かっていたのに止められなかった。


傷付けてしまった・・・ルキアを。



動揺して茫然としていて、一護が我に帰った時には既にルキアは現世から消えていた。







突然帰って来たルキアの様子のおかしさに、彼女をそれぞれの想いで大切に見守っている義兄と幼馴染はどうしたのかと問い質した。


始めはただ黙ったまま何も語ろうとしないルキアだったが、


「一護とケンカでもしたのか?」


という恋次の言葉にルキアは大粒の涙を零した。


「ど、どうしたんだよルキア!?やっぱり一護が原因なのか?」


びくりと肩を震わせ俯くルキアに、恋次はルキアの肩を揺すって答えを促した。



「一護が・・だって、あんな事をするなんて・・思ってもいなくて・・・。
あんな・・無理矢理・・・あんなにイヤだって・・ダメだって・・・」



擦れた涙声のルキアの途切れ途切れの言葉に、まさかと思う気持ちで恋次の心は乱された。


「・・・一護に・・何かされたのか?」


「私の・・・奪われてしまった・・・無理矢理・・・」



まさか―――そんな――― 一護に限って・・・!?

恋次と白哉はその場で硬直した。




「初めてだったのに・・・・」



無念そうな震えるルキアの呟きに、恋次と白哉の煉獄のような憤怒の怒りが爆発した。




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