記念小説
□楽しい三者面談
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それは、一羽の地獄蝶から届いた伝言―――
「えっ、白哉が学校の三者面談に来るだと!?」
「そうなのだ」
それは平和が訪れ、そのまま現世で駐在死神兼女子高生をすることになったルキアへの知らせだった。
「なんだってまた・・」
「いや、この前配られた“保護者へのお知らせ”を兄様に送ったのだ。一応私の保護者は兄様になっておるしな。そうしたら行くと仰られてな。まさか私も来て頂けるとは思ってもいなかったので吃驚しているのだ。
だが、学校の指定日は任務だったので別の日にしてもらったのだ」
ルキアは嬉しそうにふにゃりと表情を崩した。
「・・ふーん、白哉がねえ・・」
一護は何か釈然としない思いを抱いた。
白哉がそういう表立ったことを積極的にする奴には見えないからだ。
それもわざわざ別の日にまで・・。
でも、分かり難いけれどあれで白哉なりにルキアの事を大切に想っているのだ。
それは、命がけの戦いの中で知った事。
ルキアが現世に駐在勤務になってきっと心配だろうし、様子を見にやって来るってとこなのかな?
・・・案外寂しくなって会いに来るいい口実見つけた、とか思ってたりして。
一護は自分の想像に、鉄面皮な白哉の顔を思い浮かべて心の中で噴出していた。
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