小説
□愛しいヒト
(政×幸)
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「−…っ、うぁ…ま、政宗…殿…もう、あぁっ」
「An? 幸村、もうgive upか?」
ぐちゅぐちゅっと仄暗い空間に響く水音…
奥州にほど近い山奥の小屋の中、政宗と幸村は身体を重ねていた。敵で有りながら強く惹かれ合う互いの存在が今の二人の関係を結ぶのに、そう時間はかからなかった。
「政…宗殿…本当にっもう無理で…御座るぅっ」
「No…お楽しみはまだまだこれからだぜ。幸村」
そう言うと、政宗は更に強く腰を動かし、幸村の奥深くを刺激した。
「いっやぁぁ…あうっ、ふっくぅぅ…んっあぁ」
「…っく、いいぜ幸村…もっとアンタの乱れた姿を見せてくれよ。」
「はぁっ、そ…な事‥申されってもぉ…んんっ」
言葉を発するのもやっとの幸村を、更に追い詰めるように政宗は幸村自身に手を掛けた。
「やぁっ…ダッダメで御座るぅっ。」
「ダメ? イイの間違いだろう?」
政宗は幸村自身を擦る手を早めた。抑えきれない蜜が溢れ、政宗の手を汚していく。幸村はもう言葉にならない声を短く発しているばかりであった。幸村の限界が近いと察した政宗は、幸村の肩に顔を押し当てた。