企画小説

□僕らの青春
(政×幸)
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「お待たせした、3年分の想いを某に下され…」


「幸村、アンタ…」


「余す事なく、全てを受け止めたいので御座る。」








政宗殿が向けてくれていた視線を…熱を… 今からでも。








「重いぜ?俺の愛は。」


「光栄の極みに御座る。」








初めて欲しいと思った人

初めて触れて欲しいと思った人



この想いは、政宗殿が最初で最後。





溢れんばかりのこの愛を、この心と、この身体で…







グチュッグチュッグチュ…








「ゆき…幸村…ッ」


「まさ…ね…殿…」








揺さぶられぐちゃぐちゃで、でも心はこの上なく満たされている。



呼吸が
鼓動が
この熱が

何もかもが一つになる、そんな至福。








「くッ…ッ…」


「あッあぁ………」








焼けるような熱さに、視界がぼやけていく。
もっと政宗殿に触れていたいのに、手が…








「幸村、俺は…ここにいる。」








ああそうだ、政宗殿はいつもそばにいる。
これまでも、そして…これからも。


ずっと
ずっと……







………――













寝て起きたら、昨日の事は全て夢だったのではないかと不安になる。

政宗殿の言葉も、あの熱も、みんな…






でもそれでも、身体に残る鈍い痛みがはっきりと教えてくれる。
この不安を、拭うように。








「幸村!幸村!!」


「まさ…政宗殿ッ!?」








自転車に乗って颯爽と現れたのは、今まさに思い描いていた政宗殿で…








「こんなに早く、どうなされたので御座る…」


「迎えに来た。幸村をな。」


「え…」


「昨日の今日で、身体が怠いだろ?」


「あ…////」








昨日…の…








「それに少しでも早く会いたかった。会って…その…な…」


「政宗殿…」








スッ…と顔を反らされてしまう。
けれどその頬が、ほんのりと紅みを差しているのを見逃しはしなかった。








「政宗殿。」


「ゆ…「大好きで御座るよ。」





ちゅ。







「!!!!!!」








余計真っ赤になってしまった政宗殿を残し、学校までの道を歩き出す。


いつもとは変わらぬこの景色も、今日はなぜか輝いて見えた。





End




 

















「ちょ…ま…幸村!今のもう一回…」


「駄目で御座る♪」





本当にEnd★ミ



夕葵様、リクエスト有難う御座いました(≧ω≦)

 
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