企画小説

□♂も♀も関係ないないッ!
(関ヶ原×幸+孫)
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二人とも、何と身勝手な発言か!
こんな状態にしたのは貴殿らだというのに、それを…それをッ…!








「とりあえず一度、なあ…」


「言わずとも分かっている。」








そうしてまた某を取り残し、二人は頷き合うのだ。

東と西、これが天下を競う総大将の姿と誰が想像できようか。








「真田、何を考えている?」


「何も。ただ貴殿らを…討ち取る事だけに御座る。」


「そうか、だがそれも…」


「!?」








クチュクチュじゅぶッ…








ゆ…指が動いてッ!?








「考えられなくなる。」


「ひッ!あぁ…ッ…」








ばらばらに動く二本の指が、抜き差しを繰り返し内壁を抉る。

生き物の様に内部を自由に動き、体に灯った熱をじわりじわりと全身に広げていく。








「あ、あ、あ、あッ…」








粟立つ感覚。
言い知れぬ何かが腹の底から沸き上がってッ…








「い…いやだッ!やめッ…」


「恐れる事はない。」


「素直に感じていればいいんだ。」








指のスピードは益々早まり、空いている手は悪戯に乳首を摘まむ。

急速に高められていく感情。もう、それを止める事など出来なくて…








「む…無理ッ!もう…もうッ…」


「真田ッ!」


「楽になればいい。」


「ふ…うッ…〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」








頭の中は真っ白になって、何かが体の中で弾けたように感じた。








(体が怠い。重くて、動かぬ…)








このまま眠ってしまいたいと思うのに、足元ではまたしても言い争う御二人。
もう咎める事すら面倒で、好きにしてくれと目を閉じかけた瞬間、動かぬ足をぐっと持ち上げられた。








「真田、私と一つに…」


「?」








何事かと視線を送ればそこにはいつの間にか素っ裸になっている三成殿がいて、中心にはその痩躯からは想像出来ない程の太いものが…





それが何かを認識する前に、体を突き刺す衝撃を受け止めていた。








「真田、真田ッ!貴様の中は想像より熱く、私をぎゅっと締め付けるッ!」








目に映ったのは、ハァハァと荒い呼吸を繰り返し一心不乱に腰を打ち付ける三成殿の姿。

痛みか、快楽か、悲しみか、今の某を支配するものは何なのか、それすらもう分からない。



思う存分揺さぶられ、熱い飛沫を注がれる。
家康殿と三成殿、交互に繰り返されるこの行為に、終わりは来ないのではないかとぼんやり考えていた。






………――












あれから数ヶ月。
家康殿と三成殿は、今日も屋敷を訪れている。
それというのも…








「やあ真田、具合はどうだ?」


「どう…と申されましても、昨日もお会いしたでは御座らぬか。」


「フン…同じ事しか言えぬ馬鹿め。寄るな、私の子にその馬鹿が移る!」


「何を言う三成!お前こそそんな尖った目をしていたら、ワシの子の目付きが悪くなるだろう?」


「何だとッ!大体真田の腹の子は、私の子だぞッ!!」


「いやいや…食事も満足にしないお前の子種が、受胎するなどあり得ん話だ。」








御二人が言うように、某は子を授かった。
原因はアノ時のアレで…どちらが父とははっきりと分からぬが、某の子である事に間違いはない。








「毎日毎日、醜い争いはよして下され。某、家康殿にも三成殿にも父を名乗って頂く気はないゆえ。」


「な…何を言う真田!父無し子じゃあ、あまりにも不憫ではないか!」


「私はもう名前も考えているのだ!秀吉様の一字を頂いて…」


「ご安心下され。父となって下さる方は、もうおりますゆえに。」


「それは本当かッ?」


「誰だそいつは!私が即斬滅してくれるッ!!」

 
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