企画小説

□♂も♀も関係ないないッ!
(関ヶ原×幸+孫)
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刃を向けている某を気にも留めず、相変わらず言い争う御二人に迷う事なく『烈火』を叩き込んだ。


これで少しは…








「家康殿、三成殿!今この場にて、某と手合わせ願いたいッ!!」








ガララッ…






吹き飛んだ瓦礫の中から、雄壮と立ち上がる二つの影。








(やはり、あの程度では…)








「手合わせ?そんなものは必要ないだろう?」


「某にとっては、大事な事に御座る!」


「斬り合うならば、私と家康で死合えばいいだけの事。口を挟むな。」





なッ!?








この疎外感は不快だ。
それ以外の、何物でも御座らぬッ!








「そう言われるならば、尚の事余所でして下されッ!わざわざ某の前で対峙される必要はあるまいッ!?」


「いや、まぁ…それはそうなんだがなぁ…」


「こんな男と二人きりになどなれるかッ!大体私は家康の顔を見にここへ来ているわけではないッ!」


「それを言うならワシだって… 元々は真田を東軍に誘い入れるために来ていたわけだし…」


「その話はお受け出来ぬと、家康殿にも三成殿にもお断りしたはず。何を今更…」


「その通りだ家康!男の執着は見苦しいぞッ!!」








いや、三成殿も人の事言えた立場では…








「はっはっはっ!しかし分かっていても諦めきれなくてなぁ。武田の戦力…というか、真田自身をな。」


「え?」


「家康!貴様ァ!!」








…今何か、家康殿が何かをさらっと言ったような…








「別に隠す事ではないだろう?三成、お前だって…」


「うるさい!黙れ!私は、私はァッ!!」


「…形のいい、真田の尻が好きなんだよな?」


「!!!!」








なぁッ!?
し…尻ぃッ!?








それは事実なのかと三成殿を見れば、白い頬がほんのりと赤みを帯びていた。








「ち…違うぞ真田!私は貴様の尻だけが好きなわけではないッ!!」


「尻…だけ…」


「癖のある髪も、大きな瞳も、その…あの……だな…」


「程好(ほどよ)い大きさの、この胸もだろ?三成。」


「!?」








むぎゅッ…





あ?
あぁッ!?








「大き過ぎず、小さ過ぎず、真田の胸はワシの手に丁度いい♪」








もみもみもみもみもみもみもみもみ…








「い…家康殿!何をなさるかぁッ!!」


「さあ?何だろうな♪」


「い、い、い、い、家康ゥッ!き…貴様ッ!」








胸を揉むなど、こんな破廉恥な事をされて黙ってなどいられないッ!
だが背中から某を掴む家康殿の腕は力強く、びくとも致さぬ。

しかし動けぬのは家康殿とて同じ事。な…ならばあとは…








「三成殿!い…今こそ家康殿を斬滅して下され!家康殿を討つのは貴殿の悲願、今こそそれを果たすッ…ひゃッ!あッ…」


「真田、物騒な事を言わないでくれよ。お仕置きしてしまうぞ?」


「は…離さぬかぁッ!このッ!! 三成殿!三成殿早くッ」








家康殿の五指が、痛い程に乳房に食い込む。こんなのはッ…








「…家康……家康…家康ゥゥッ!!」








あ…三成殿の影が揺らめく。今家康殿に斬り掛かれば、防ぎようのない家康殿は…「家康ゥッ!貴様!抜け駆けは許さないッ!」








……抜け…え?








「真田の乳を揉むという、私の夢を!希望を!貴様はいとも簡単にぃッ!」








夢?希望?
み…三成殿ぉッ…!?

 
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