解説

□日本が覇権を握ること
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<三つ巴のトロフィー扱いから脱却せよ>


前ページ『日本の知らないところで〜』で述べたとおり、世界は、というかあの三国は日本を賞品にして覇権争いをしています。

特にそれが顕著なのは中と米であり、なるべく穏便に事を済ませようとしているオバマ政権は『G2』を唱え、中国と共同で属国日本を支配しようとしています。

が、このG2、どうせ中国が主導権握るに決まってます。

だって低迷期にあるアメリカに、GDP二位で現在もバブル真っ盛りの中国です、勝ちは見えてるでしょう。

読売新聞や自民党は完璧な親米ですが、超大国の地位から滑り落ちようとしているアメリカにずーっとくっついていたら日本も共倒れです。

かといって民主党や朝日新聞のように安易に中国と仲良くすると危険なのは、散々述べたとおり。

しかしこのまま民主党政権が続いたらどうなるのか。

それは茂木の世界史のトップページに、このHPよりも確かな未来予想図が掲載されていますのでご参照ください。

そのページを先に見た方にはおわかり頂けると思いますが、冗談抜きに、日本がこの『三つ巴戦争』の賞状から脱却するには日本が自衛隊を強化して、実質上の核保有国になるしかありません。

米軍の核を、日本の自衛隊が共同で使うという方針を麻生内閣は実際に打ち出していましたが、鳩山内閣が白紙に戻しました。

核は、日本の敗戦と数多の犠牲の象徴です。

あれは恐ろしい兵器です、日本に入れたくないという広島・長崎を中心とする日本国民は大勢いるでしょう。

が、此処で一つ問題が。

オバマ政権は今『核のない未来』を謳ってますが、じゃあ今現在アメリカやロシア、中国にイギリス、フランスなどにある核兵器、一体どうするんですか?

捨てるんですか、どこに、どうやって?

……無理ですよ、核の廃絶なんて。

太平洋にでも捨てる気ですか、魚が汚染されてえらいことになりますよ。

『核のない未来』なんて少なくとも二十一世紀では絵空事です。


またもスイスを引き合いに出しますが、スイスが何故永世中立を続けてこられたか、知っている方は知っているでしょう。

強国に囲まれ常に侵略と戦ってきたスイスは、お陰で自国での強い結束力を国民性として手に入れました。

そしてチューリッヒでは世界中の財布を握り、軍備はもう最強クラス。

そして強国と山岳に囲まれたという立地条件も、下手に撃って誤射したら自国他国に被害が出かねないという危ぶまれる最大に強みになっているのです。

『茂木の世界史』に掲載して頂いている管理人のメールには『核を持ってはいけない』と書きましたが、もうそんなことは言っていられないのが今の世界です。

このまま日本国籍が空洞化し、治安が悪化して景気が落ちれば、きっと世論は傾きます。

日本もまた、核保有国に名を連ねようという運動も起こるでしょう。

ですが、それを誰が責められるでしょうか。

この動きが、先に『三つ巴〜』で述べたアメリカの最後の切り札であり、中国・米国両方にとっての脅威です。

日本の技術力でもってつくられた核兵器を使えば、たとえばスイスのように立地条件の難しい国にピンポイントで打ち落とすことも不可能ではないでしょうから。

日本が核を持つにしても、自国のものでなくては困る、というのが中国・アメリカ、そしてロシアの認識です。

綺麗事なんて通じないのは今も昔も同じです。

本当の意味で日本を護るためにどうすればいいのか、それを真剣に考えなくてはなりません。

アメリカ、ロシア、中国に海を挟んで囲まれた、実質上孤立無援の地形にいる日本。

決して『平和的』でなくとも他国に侵されない『平和』を保つ永世中立国スイスに倣うというのも、一つの手ではないでしょうか。

別に一家に一つ核シェルターつけろとか、そういうことではありません。

何処の国を特別扱いするのではなく、何処の国とも『対等に』付き合っていくことが、一番理想的なのではないでしょうか。

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