07/28の日記

22:00
クロックスとリーリア3
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「あれ、クロックスじゃない」


「ルネ」


「こんな時間にどこ行こうってのよ」


「心配しなくても大丈夫だよ」


「してない!!!!」


「素直じゃないんだから」


「あんたが戻ってこなかったらこっちが迷惑するって言ってんのよ」


「はいはい」


「本当にわかってんの?」


「ちょっと散歩がてら買い物だから」



「散歩ォ?ユメといいあんたといいおじいちゃんかってくらい散歩するわよね」


「えぇ」



「ところでルネはエントランスで何してんの?」


「えっ?!」


「誰か待ってたの?」


「く、クロックスには関係ないでしょ!」


「(わかりやすいなぁ。面白い)」


「ユメなら僕と入れ違いでさっき戻ってきてたよ」


「え、ほんと…?」


「はっ…!!」


「ユメの話なんてしてない!!!!!!」


「裏口から入ったんだって」


「よかったね」


「だからユメの事なんて待ってないから!」


「(よかった)」


「ユメ朝からいなかったもんね」



「またどっかの女と会ってたんじゃないの!」


「すぐそういう事いうんだから」


「悪かったわね」


「(まあ帰ってきたんだから話聞けばいいや)」


「じゃあ僕そろそろ行くね」


「さっさと戻ってきなさいよ」


「わかった」


















「…」


「あ!」


「リーリア!こんばんは」


「久しぶ…」


「…!」


「りだ、ね……?」


「…」


「……」



「…?」


「…」


「あれ、僕の事忘れちゃった…?クロックスだよ!聞きたい事もあったんだけど…。」



「…」


「…」


「……」


「…」


「リーリア?」


「…」


「あの」


「…」


「…わたしの事忘れてたのは貴方でしょ」



「へ?!」


「忘れてなんかないよ?」


「…嘘だ」


「誤解だよ!」


「じゃあ無視した!」


「そんな事するはずないじゃないか」


「うそつきは嫌い…!!」


「ちょ、ちょっと待って!よく解らないんだけど」


「…」


「リーリアは何を無視されたと思ってるの?」


「街中で僕の事見かけた?もしそうなら気づかなかったんだよ」


「…ちがう」


「じゃあなあに?」


「……」


「…手紙、書いたの。あなたに」


「!」


「この日にいるからまた話してあげるって」


「なのに、来なかった。お返事もくれなかった」


「(あれやっぱりリーリアからだったんだ)」


「手紙は確かに貰ったけど」


「ほら……」


「読めなかったんだ」


「…!」


「差出人の名前も書いてなかったから誰がくれたのか分からなくて」


「会った時に聞きたい事があるって言ったでしょ?」


「それこの手紙の事」


「わたしが出したやつ…。」



「ね。」



「…(でも)」



「わからなかったとは言えほったらかしてごめんね」



「…(口先だけならなんだって言える…)」



「信用…できない」



「リーリア…」


「返して」


「え?」


「返してよ!」


「うわ?!」


「(手紙が!)」


「あっ!リーリア!!」



「ついてこないで!」


「待ってよそれ僕がもらったのに!」




「リーリア!」




「!」




「(あれ?!居ない…)」



「…」


「怒らせちゃった…。」

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