03/05の日記

21:51
クロックスとリーリア
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「…」


「…」



「…」


「こんばんは」



「…こんばんは」



「僕の名前はクロックスです。君のお名前は?」


「…」


「…」


「…」



「ク・ロック・ス。呼んでご覧」


「え…?」


「僕の名前」


「…」


「ダメかな?」


「…」



「…くー」


「へっ?」


「あなたの名前、長いから。くー。」


「そっか、へへ。くー、ね。わかった」



「……くー。」


「はい」


「……」


「…」


「(うーんやっぱりダメだったかなぁ)」



「……ァ」


「え?ごめんね、なんて言った?」


「……」


「……リーリア」



「!」


「名前…リーリア……覚えて」



「うん!うん、リーリア!覚えたよ!!」


「そう…」


「リーリア。ね。うん!可愛い名前だね!」


「…名前なんて、区別をつけるだけのもの」


「可愛いも関係ない」


「そうかな?僕は違うと思うけど…」


「自分だってわからせてくれる、自分だけの特別だよ」


「特別が可愛いなんて、リーリアはラッキーだね」


「…なにそれ、意味わかんない」



「あ、あははは…」


「…」


「くーって変わってる。変なの」


「えぇ…」


「……くーも…ね、…わいい…よ」


「え?何、ごめんねもう一回」


「……なんにも言ってない」


「そ、そう?」


「……うん」



「わたし疲れたからもう帰る」


「え!あぁ、うん!ばいばいリーリア!」


「さよなら、くー。また明日」


「また明日!!」



「(明日も会ってくれるんだ)」

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