03/04の日記

20:21
主人公談話
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「ふふ」


「こんにちは」


「えぇ、こんにちは!お話は聞いているわ、私はナラ。よろしくね」


「初めましてナラさん!僕はユメといいます、こちらこそよろしくお願いします」



「ふふ、よろしくユメくん。私とっても嬉しいわ!男の子なんて滅多に見ないから」


「そうなんですか」


「えぇ、こっちは女の子の方が多くて…!だからあんまりお話したことないの」


「ユメくんは何歳なのかしら?」


「14です」


「わぁ!年下だわ!」


「あのね私には妹がいてね、とても照れ屋さんで可愛いのよ」


「こっちにも照れ屋な女の子が居ますよ」


「(ちょっと暴力的だけど…)」



「あら同じね!なんでも出来て器用で、私の事いつも心配してくれているの。」


「この前ね、湖を見ていたの。つい夢中になって、足を滑らせてしまった事があったんだけど、咄嗟の事で私びっくりしちゃって」


(あぶなっかしい人だ…)


「フィーが飛んできてくれなきゃずぶ濡れだったわ!」


「お姉さん想いなんですね」


「そうなの!フィーはいい子なのよ!」」


「フィーさんっていうお名前なんですか?」


「正確にはフィーチェンなの。可愛いでしょう?」


「はい素敵なお名前ですね!」


「うふふ、ありがとう」


「ねぇ、ユメくんのお話も聞かせてほしいわ」


「その子のお名前はなんていうの?」


「えっ?!ルネの話?!」


「ルネちゃん?可愛い名前なのね!」


「そ…そうですね、かわ…可愛いと、思います」


「聞かせて?」


「…」


「活発的で、元気で…明るい女の子…です。ちょっとだけ怒りっぽいかな」


「何かと突っかかってきて、よく怒られてます」


「…」


「あと何故か僕に対してだけあたりが厳しいし、幽霊とかおばけとか嫌いなくせに強がったりしたりして」


「…」



「弱音を吐かない代わりに意地っ張りと強情で…危なっかしくって見てられないです」


「…ユメくんは」


「? はい」


「ユメくんはルネちゃんの事が大好きなのね」


「へっ」


「うぇ、いあや、あその…好きっというか、べつにやましい気持ちは、いやえっと、えぇっと…!!!!」



「あら?何か大変なこと言ったかしら?ごめんなさい」


「えっ!いや!謝らないでください、すいません!」


「…」


「大丈夫よ、私もフィーが大好きだもの!恥ずかしい事なんかじゃないわ!」



(な、なんだ…そっちの好きか…)


「そうですね僕もルネが好きですよ」


(うわぁ、やっぱ恥ずかしい…)



「うふふ、ユメくんって可愛いわねぇ」


「え?あ…ありがとうございます」


(可愛いと言われて喜んでいいのだろうか…)


「弟も欲しかったなー」


「ナラ姉さんー」


「あら?そろそろ時間みたいフィーが呼んでるわ」


「またお話しましょうね」


「はい!ぜひまた」





「ひぇ?!」


(なんだこのひょろひょろの男は…ふん、心配するまでもなかったな。ナラ姉さんには釣り合わない)




(なんだろう…すごく睨まれた…)

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