短編小説

□詐欺師
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人を欺くのは意外と簡単なことだった。

『詐欺師』表と裏

俺は『詐欺師』だ。
現代では『振り込め詐欺』なんて言葉も定着する程その被害は拡がりを見せている。
勿論それは法に触れる。
だけど『詐欺師』と『犯罪者』は違う。言い逃れじゃなくて、俺はただ、より多く人間との戯れを楽しみたいだけなんだ。
だから、小さな嘘を繰り返して(一般に詐欺と呼ばれる行為を使って)人と戯れてるだけなんだよ。

今はサ店でバイトしてる。
そこの客で興味深い女を見つけた。
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