短編小説
□一ノ瀬昭
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「あれ?…ショウちゃん?」
「何よ、変な顔して」
「髪切っちゃったの?」「見ればわかるでしょ」「何で切っちゃったのー!?」
「ケジメよ」
「ケジメ?」
「いつまでも体の小さい海昇に頭で負けていられないから」
「体の大きさは関係なくない?」
「プライドの問題よ」
「ショウちゃんの黒髪、好きだったのに」
「それは残念だったわね。あたしには関係ない事だし」
「でも、元気になってくれて良かったー」
「そんなに元気なかった?」
「イッちゃんに感謝しなきゃだねー」
「(聞いてない…)維鞘を知ってるの?」
「中学の先輩だったからね」