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□SINCE LAST GOODBYE
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「…君を、抱きたくて…しょうがないんだ…」
『…えっ…』
ドクンっと大きく身体が脈打つのが分かる。
俺の身体も、まるで不二を欲しているかのように、熱くなる。
「ごめんね?…いきなり、こんな…」
『…不二…』
「僕だって、こんなこと考えてる自分が時々嫌になるんだ。」
「でも…気持ちは抑えられない。」
受話器越しの不二の声に、吐息が交じりはじめた。
「は…んっ…手塚…っ」
『っ…!?』
吐息混じりの不二の声は、俺の身体を更に熱くしていく。
段々と脈打つ鼓動も速くなり、俺の自身も熱く反応していた。
『…お前…電話越しで…何を…』
「んっ…だって、久しぶりに君の声を聞いたら…はぁ…我慢できなくなっちゃったから…」
『…っ…』
「…君は、どうなの…?」
『お、俺は…』
「…っ…はぁ…好きだよ、手塚…」
『っ!?…ヤメロ…っ』
俺の羞恥心とは裏腹に、不二の声に反応して身体の熱は更に上昇していく。
ズボン越しでも分かるくらいに反応している自身に、恥ずかしくなる。
それでも、電話を置くことは出来なかった。