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□SINCE LAST GOODBYE
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受話器越しに聞こえる声は、まるで耳元で囁かれているかのように俺の耳に響く。


『…不二…』


「やっぱり、諦めきれなくて…君のこと」

「君がドイツに行ってしまってから、ずっと諦めようとしたんだ。」


「けど、駄目だった。」





「僕は、君が好きだ。」








淋しげに囁く声。
俺の身体は、そんな不二の声に反応して熱くなっていく。

自分でも驚くほどに、心臓の鼓動は速くなる。

伝わるはずもないのに、身体の熱が不二に伝わってしまうのではないかと不安になる。


「…一度フラれてるのに、未練がましいよね。」



『…不二、そんなに…俺が好きなのか?』


「うん。好きだよ。気が狂いそうになるくらい、毎日君のことで頭がいっぱいなんだ。」




思わずはっとした。
俺も、同じだったからだ。

不二も俺と同じように、俺の事で頭がいっぱいになるくらい毎日、毎日俺のことを考えていた。


(…俺は…)








「手塚?」


『不二…俺は…』
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