12/11の日記
22:26
一方通行の恋愛事情25
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side:デニー・ブロッシュ
「待てええええ!!ブロ―――ッシュ!!」
「嫌です、待ちません!」
「待てと言ってるだろう!俺のマイリトルエンジェルプリティーロイを離せえええ!!」
「うわわ、ナイフ投げないで下さいいいい!!」
「お前その呼び方止めろって言っただろおおお!!」
えー……今現在、俺はマスタング大佐をお姫様抱っこしながら逃亡中。――――命の危険と隣り合わせで。
まさか、ヒューズ中佐が窓から部屋に侵入しようとした時に鉢合わせるとは、なんて運がないんだろう。
しかも、状況が状況。
仮設一
もし、ヒューズ中佐にマスタング大佐を渡したら?
マスタング大佐の目が赤いことに気づく。
↓
原因が自分だとわかる。
↓
ヒューズ中佐自殺、Badend。
……ダメだ、中佐が自殺する。
仮設二
もし、再び部屋に戻ってマスタング組に協力を仰いだら?
大佐を引き渡すことになる
↓
俺半殺し
↓
事情説明(つか吐かされる)
↓
ヒューズ中佐が殺される、Badend。
ダメダメ。マスタング組の人には悪いけど、今の大佐を会わせちゃいけない。
仮設三
もし、このままヒューズ中佐から逃げていたら?
『止まれと言ってるだろうがあああああ!!止まらんとお前のメイド服や【ピー】な写真をバラ巻くぞおおお!』
うん、俺が社会的に死ぬ、と……。
てか、仮設はBadendだらけ
あああ、でも、写真はバラ巻かれたくない見られたくない(特にロス少尉に)、だけど大佐は今はヒューズ中佐に渡せない
どーするよ俺、どーすんだよライ○カード続いちゃうよ
「……ブロッシュ軍曹。下ろしてくれ。」
「え?」
腕の中から、大佐が俺を見ていた。
「君まで捲き込まれる必要はない。我が儘だとは思うがこれは私の問題だ。……まぁ、メイド服や【ピー】な写真は見たいが。アイツは男の『娘』が好きだからな。次の被害はフュリーか私辺りか……?」
「後半の台詞は聞かなかったことにししますがダメです大佐」
「しかし、君の体力が持たないだろう?それに――――ロス少尉との挙式も控えてるし。」
「いや確かにいつかはプロポーズしたいとかは思ってますけどね?本人達以上に話進んでませ――――うわわ」
足元にヒューズ中佐の投げたナイフが刺さった。
「いい加減にしねぇと、更にお前の【ピー】や【ガー】な写真もバラ巻くぞブロ――――ッシュ」
「わああああ何でそれまで」
「いや、【ガー】は流石に……。」
「【ガー】な服装のブロッシュ軍曹も見てみたいわね。」
「見なくて良いですからね、ホークアイ中尉――――って、あれ?」
俺が立ち止まると、慌ててヒューズ中佐も急ブレーキを足にかけて止まった。俺の視界の数メートル先には、毎度おなじみのマスタング組。まさか、二手に分かれたのか?
「それよかブロッシュマスタング組って略すなよせめて大佐の彼氏+その他――――あだぁ」
ハボック少尉の台詞をブレダ少尉が殴って止める。
「だ・れ・が大佐の彼氏だ」
「そうですよ少なくとも、ハボック少尉ではありません」
「フュリー曹長、自分だとか言わないよな?」
「そりゃ、俺だろ。」
ヒューズ中佐が間髪入れずに答えたら、一気に殺気がこもった。怖すぎる…
「ブロッシュ軍曹。」
ホークアイ中尉が、何故か俺を呼びかける。
「今はね、皆が直ぐにヒューズ中佐の額をぶち抜きたいと思ってるの。分かってもらえる?」
「分かりますけど分かりたくありません」
「そのためには…まず、ヒューズ中佐をマスタング大佐に近づけてはならないの。だから、早く私達に大佐を引き渡して下さい。」
単純明快。
大佐の安否を第一に考える中尉らしい交渉(?)
だけど…この様子じゃ、ボコられる心配は無くとも、仮設二のパターンになりそうだ。
「ブロッシュ軍曹、中尉もああ言ってることだし、私を下ろ「マスタング大佐は黙っててください。」
自分でも、強めの声が出たことに驚いた。
大佐は俺を気遣ってこう言う。
だけど、今、大佐が戻って解決する話じゃない。
だから――――。
「大佐を渡します。」
『結局渡すのかよ』
中尉を除いた全員からツッコミが来た。
そりゃそうだ。
「今から、ホークアイ中尉に近づきますから、そこを動かないで下さいね。」
「ええ。」
「ブロッシュ軍曹?」
大佐が俺を見上げる。俺は、大佐に微笑みを返す。
ややはや歩きでホークアイ中尉に近づく。
ある種の賭けだ。
ここで、もしヒューズ中佐が俺に突っ込んで来たら、ギリギリまで引き付けて、あわよくば(失礼だけど)マスタング組と相討ちに出来る
さぁ、ヒューズ中佐。
早く、早く動いて下さい
→実は友にを送って、返信待ち一時間(爆)で書き上げた一品(笑)。
最近ブロッシュ軍曹がお気に入り。
中途半端ですみませんm(__)m
果たして、ブロッシュ軍曹の作戦は成功するのか(笑)。
梅林さんに続く
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