07/05の日記
00:21
一方通行の恋愛事情11
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side:ジャン・ハボック
キスのテクなら絶対に俺の方が上手い。
ヒューズ中佐なんかとは比にならねぇってトコ、見せつけてやる
驚いている大佐との顔の距離が近くなり――――。
「ブレダとファルマンはワン公をロイから剥がせ、リザちゃんはブロッシュとロス少尉に事情を話してロイの消毒、フュリー曹長はアームストロング小佐を呼んで医務室の修理を依頼分かったか」
『Yes,sirヒューズ中佐』
皆のそろった声を聞いた。
「おいコラちょっと待てや」
しかもさっきまでお前らアンチヒューズだったろうが
大佐の身が危険になった途端態度変えやがった。
「ヒューズ中佐、人をバイ菌のように言わないでください、大佐よりも消毒すんならまずはアンタからでしょうが」
「フッフッフ、俺はロイと任意の上でキスをしたんだ、消毒する必要など無い」
「アンタの存在自体がバイ菌なんスよ」
「ひ、酷い親にもソンナコトイワレタコトナイノニ」
「…ヒューズ中佐、絶対に今の状況楽しんでますよね。」
シビアなファルマンの声が俺の後ろから聞こえる――――後ろ?
「しまっ――――」
気がついたときにはもう遅く、俺は後ろからファルマンに羽交い締めにされていた。
そして大佐はブレダに手を引かれ、廊下に居るであろう中尉に渡され(?)た。
「ファルマン、お前…。」
「すみません少尉。」
謝られたが、まったく心が込もっていない。
「良くやった、ファルマン」
ヒューズ中佐がファルマンに激励の言葉を掛ける。
「あ、勘違いしないでください。ハボック少尉の裁きが終わったら、次はヒューズ中佐の番なので。」
『…………。』
あまりの怖さに黙っちまったじゃねぇか。
つーか俺はある意味裁きをする方なのに…。
「裁きなんて受けるかあああぁぁぁぁぁぁぁ」
渾身の一発ファルマンには悪いが、頭を上に思いっきりあげ、頭突きをくらわす。
「だっ」
ファルマンが後ろに転ぶ。
しかし、俺も転んだファルマンの足に絡まり、ファルマンに覆い被さる形で倒れた。
『あ…………。』
ファルマンと目が合う。ほのかにファルマンの頬に赤みがさし、つられて俺も照れてくる。
「…………。ハボファルファンにはたまんねーシチュエーションだな、おい。」
「」
ファルマンが顔を挙げると、腕組をして立っているブレダ。
「ブレダ、お前いつからいたんだよ。」
「最初っからいただろーが」
→夜のテンションヤバい。長らくおまたせしました。梅林さんに続く
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