06/20の日記

17:39
一方通行の恋愛事情9
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side:ロイ・マスタング


「う…。」
私の部下にボッコボコに私刑(リンチ?)に遭ったヒューズが、意識を取り戻した。
今、医務室には私とヒューズしかいない。
「大丈夫か?ヒューズ。」
「ロ、イ…?」
「まだ、具合が悪いか?」


「シャンバラの俺は…怖かったぜ…。」


「…っ戻ってこい、ヒューズゥゥゥゥ
とりあえず、頭から水を大量にぶっかけた。

〜数分後〜

「いやー悪ぃ悪ぃ。フュリー曹長にトドメ刺された辺りはまだ意識はあったんだけどよ。」
「本当にすまない…。」
「いーってことよ。俺も、調子に乗りすぎた。これでおあいこだ。な?」
ヒューズはニコニコと笑顔を見せる。
「私からも、しっかりと言っておく。」
「そんなにあいつらを攻めてやるなよ。あいつらはお前さんのために殺ったんだから。」
「ヒューズ、漢字が気になるのだか…。」
しかし、そのツッコミはスルーされ、ヒューズは私の頬に手を触れた。いつになく、真剣な表情で。


「だけどよ、ロイ。俺だって、ヤキモチは焼くんだぜ?」


「…え?」
「確かに、俺は浮気者さ。グレイシアもエリシアちゃんも愛してる。」
「わかっている。」
「だけど、ロイも、同じくらい愛してる。嘘じゃない。」
「…わかっている。」
「だから、俺のエゴかもしれねぇけど、お前が他の野郎に迫られてるの見るのも、仲良くしてるとこ見るのも嫌だ。」
「ヒューズ…。」
「ロイ…。俺だけの、ロイでいてくれ…。」
ヒューズの顔が近づき、唇との距離が数センチになった所で、私は目を閉じた――――。



→いつになくシリアスやっほーい。
梅林さんに続く

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