パロ小説
□会話3
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最近、頭が混乱を起こしてる。
先週くらいにマスタング先生に襲われて…そして昨日、患者のハボックさんに告白された。
一度に3つくらいの出来事が覆い被されて、私の頭は破裂寸前。
――――はぁ、
盛大な溜め息が出てきてしまった。
しかし、今日のナースステーションの受付当番は私で回りの同僚は薬剤の準備に忙しく、私の溜め息なんて聞くような暇な人間はいない。
……毎日がこんなだったらいいのに。
誰にも干渉されない生活が欲しい…。
欲求ばかりが頭に浮かべば現実を突きつけて去っていく。
――――はぁ、
そんなこんなで二度目の溜め息が出た。
「ホークアイ、どうした?」
Σ!?
白衣を身にまとった黒髪で切目を持っている医者、マスタング先生が私のデスク前に顔を出してきた。
今、会いたくない一人。
最悪だわ。
「何でもないです」
「そぅ、溜め息ついてたから悩みがあるのかなぁと」
…悩みはあなたよ!!
「いえ、別に」
「ならいいけど」
素っ気ない一答一問を繰り返す私達に、まわりのナース達が近寄ってきてしまった。
「マスタング先生、今日はオペ入られているんですか?」
一人の可愛いらしいナースがマスタング先生にそろそろと質問した。
マスタング先生は口端をいきなり吊り上げて、気味の悪い笑顔を作り出した。
「今日はないよ」
完璧な作り笑顔なのにナースはキャッキャッと喜んでいる。
―――この男、最低。
再び私へと視線を落とすと、あの笑顔は何処へやら。
ひねくれた様子に変わってしまった。
「先生…顔、違います」
「作りモノだと分かってるだろ?君は、」
イコール、私には笑顔を作る暇がないってこと?
本当、大嫌い。
この人。
「それはそうと…今日、器具の入れ替えあるから手伝って」
「…了解しました」
私が返事を出すのを聞き取ると、そそくさとナースステーションをあとにした。
器具を取りにいく…か。
この様子だと…また、私と関係を持つ気だ。