パロ小説

□会話3
1ページ/4ページ

最近、頭が混乱を起こしてる。


先週くらいにマスタング先生に襲われて…そして昨日、患者のハボックさんに告白された。


一度に3つくらいの出来事が覆い被されて、私の頭は破裂寸前。




――――はぁ、


盛大な溜め息が出てきてしまった。

しかし、今日のナースステーションの受付当番は私で回りの同僚は薬剤の準備に忙しく、私の溜め息なんて聞くような暇な人間はいない。

……毎日がこんなだったらいいのに。


誰にも干渉されない生活が欲しい…。



欲求ばかりが頭に浮かべば現実を突きつけて去っていく。


――――はぁ、


そんなこんなで二度目の溜め息が出た。


「ホークアイ、どうした?」


Σ!?


白衣を身にまとった黒髪で切目を持っている医者、マスタング先生が私のデスク前に顔を出してきた。

今、会いたくない一人。


最悪だわ。



「何でもないです」

「そぅ、溜め息ついてたから悩みがあるのかなぁと」


…悩みはあなたよ!!

「いえ、別に」



「ならいいけど」


素っ気ない一答一問を繰り返す私達に、まわりのナース達が近寄ってきてしまった。


「マスタング先生、今日はオペ入られているんですか?」


一人の可愛いらしいナースがマスタング先生にそろそろと質問した。

マスタング先生は口端をいきなり吊り上げて、気味の悪い笑顔を作り出した。


「今日はないよ」


完璧な作り笑顔なのにナースはキャッキャッと喜んでいる。

―――この男、最低。


再び私へと視線を落とすと、あの笑顔は何処へやら。
ひねくれた様子に変わってしまった。

「先生…顔、違います」

「作りモノだと分かってるだろ?君は、」


イコール、私には笑顔を作る暇がないってこと?

本当、大嫌い。
この人。



「それはそうと…今日、器具の入れ替えあるから手伝って」

「…了解しました」


私が返事を出すのを聞き取ると、そそくさとナースステーションをあとにした。

器具を取りにいく…か。



この様子だと…また、私と関係を持つ気だ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ