パロ小説

□会話1
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ここはとある病院。

容姿端麗、医者の鏡とも呼ばれる実力派の新米医師、ロイ マスタングがいる。

彼は、大学病院を研修したのち開業したのだがその優しさと美貌で患者のありとあらゆる女性を虜にする神業を持っている。

「お疲れさまです」


同じく、この病院で働くリザはかなりの美しさで患者になったものは必ず惚れていた。


「次は?」


「本日の業務は終了しましたよ」


「はぁ〜やっと終わったか」


椅子に腰を掛けていたマスタングは、大きく手を広げて背伸びをした。
リザはその様子をみながら、あるカルテを取り出した。

「どうした?」

「いえ…あの、インフルエンザが流行ってますよね」

先程から同様な症状で待合室にいた患者を見て、リザはインフルエンザの流行を知った。
「そうだなぁ…12月を目処にインフルエンザは流行り出すしなぁ……」

マスタングは、デスクに向かいパソコンをいじりだした。



それにしても静かな午後だ。

急患がいても可笑しくないのだが、今日は居ない。また、マスタング先生がいるこの診察室は端っこなのでなかなか人手がない。

まぁ…リザ以外の看護婦は集合の為ナースステーションに移動してしまった。


「あ、ホークアイ…マスクした方がいいよ」
「お気遣いありがとうございます」

「……それと、倉庫の医療道具の点検するから手伝って」

「了解しました」


マスタングは白衣を羽織直し、階段横にある倉庫へと向かった。

倉庫は、業務が終わったら随時解放してある所だ。
各科ごとに倉庫があり、その日の日直が医療道具を補充し、点検義務が課される。



マスタングはちょうど今日が日直なので、リザを連れて倉庫に着いた。

リザを先に鉄扉の中にいれ、その後にマスタングが入っていった

「マスタング先生、電気お願いします」

パチッ

暗かった倉庫に明るい光が照らした。

「今日は……、この段ボールくらいですよね」

「あぁ」

リザは、自分より高い位置にある段ボールを取ろうと背伸びをした…

「きゃあッ!!」


段ボールが不安定だったようで、誤って落ちて来た…

「危ない!!!!!!」


ドシャ!ガラガラッ!!!


リザの上に直撃した段ボールは、中身のゴム手袋を吐き出して豪快に倒れていた。

しかし、間一髪でマスタングのリザへのフォローが間に合ったので、幸いリザは無傷だ。

「マスタング先生!!」

「…ッ、だ…大丈夫?」

マスタングは頭の上にある大量の手袋を首を振り退かした。
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