ε=ヾ(;゜ロ゜)ノ

□ちょこれーとでぃ
2ページ/5ページ

「なあなあ!今日は何の日だっ?」

「……は?」



ちょこれーとでぃ!

学校が終わり、俺…スペードはいつもどうりにパチンコ屋辺りをウロウロしていた。
寒くなってきたので家(マンションだけど)に帰ると、
やけに嬉しそうな顔をしたロマンが出迎えた。あれ?ここダレん家?不法侵入?



「なぁなぁ何の日だって聞いてんだよー!」

「あ、…バレンタイン…だったか?」

地球に来て始めてのバレンタインだ。
イマイチ何をすべきかは理解できてないが、好きな人にチョコをわたすというシステムはわかった。

「そうだよバレンタイン!好きな奴にチョコを渡す日だろ!」

「それがどうかしたか?」

キョトンとしている俺を見て
さっきまで絶好調だったテンションが一気さ下がったのか
ため息を吐き、とりあえず入れと言ってきた。いやいやおれん家だって





「……で、この俺が特別にお前にチョコやろうと思ったんだよ」

とりあえず中に入ってソファに座ると
隣りにちょこんと座ったロマンがペラペラと喋り始める。

「ああ、ありがとな。」


「っべつに、お前の為じゃねえからな!」
「おうわかったから、」

ちゃっちゃと渡して欲しいのに、やたらと焦らすロマン


「っつーか…そのチョコはどこにあんの?」

俺の一言にロマンの目がきらめく。
「よくぞ聞いてくれた!!」


…のりのりだなぁ……

「実はスペードにわたすチョコレート!お風呂場にきっちりと用意しているんだぜ!」

キャピキャピと身振り素振りをくわえて説明している。かわいいなあもう。

「…って、風呂場…?誘ってんのか?」

「ちげぇよ!////」

ティッシュの角で叩かれた。いてぇ…

「…とりあえずついて来れば分かる!」

そう言ってロマンは顔を赤らめたまま風呂場に向かって歩いていった。

…とりあえずついていこう。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ