red snow

□ボクの世界
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朝の光は苦しくて

夜の闇は心地いい

ボクが今居るこの場所は

闇のみが広がる世界

何も見えず

何も聞こえず

ボクの存在さえ

わからない

ボクが紡ぐこの唄も

きっと誰にも届かない

だけど

ボクの周りのモノ達は

ボクの声で

静かに朽ちた

断末魔の叫びという

拍手を送って

ボクの世界に

屍が生まれた

屍はやがて風化し

白い骨となった

だがそれも砕けて

また何も無くなった

ボクの声が静かに響く

ボクの耳

唯それだけに

だって

ここには何も無い

音を伝える

空気さえも

だって

ここには誰も居ない

全てはボクが

消し去った

何も見えず

何も聞こえず

だからボクは

唄を紡ぐ

また屍を

生み出すために



fin...
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