blue snow
□頭・生・死・善
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昨日までそこに居た人が消えた
さっきまで笑ってた人が泣いてる
ほんの少しの違和感
なんてことの無い日常の中
僅かに軋む音
それは
生の作り出す泣き声か
はたまた
死達の作り出す静けさか
大したことないと
頭は言うけれど
動けない生はすすり泣き
動ける死達は静けさを増す
笑う頭はやはり
心配なんだとすぐ解る
気にする善は世話を焼き
己の行いをひけらかす
それが目的だろうと
どうせ偽善と死は嗤う
死は
死 は
何をする
何を思う
生に触れない
偽善さえしない
死は
なんなんだ
強がっていると嗤い
偽善だと蔑む
ならば死は
生に何をした
何をする
死は見てみぬふりをして
独り離れて時を過ごす
何も感じない
何も考えない
最低な物
もしもこれから何かあって
大したことが起こったとしたら
死はどうするだろう
死はどうなるだろう
また今みたいに
嗤うのだろうか
fin...
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