短編

□大好き!!
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「いくのかい?ディセンダー」


コツリとヒールをならしたラザリスは少しだけ不機嫌そうに腕を組んだ。


「はい…そろそろアドリビトムに帰ろうかと」

「ラザリスはまだ駄目そうか?」

「まだ本調子じゃないよ」


やはりどこかいじけたような声音のラザリスに、ブレイズとリヒトは顔を見合わせた。


「調子戻ったら連絡しろ。迎えに来るから」


ぽすんと彼女の頭を撫でるブレイズにラザリスは子供扱いしないでよね、となにやら言い、ブレイズはそれに笑いながらもう一度頭を撫でる。まるで本当の兄弟のような彼らにリヒトは小さく微笑んだ。


「…リヒトは?」

「え?」

「君は迎えにきてくれないのかい?」


様子を伺うように控えめに自分の裾を引っ張るラザリスにリヒトは目をぱちくりとさせる。


「…迎えにきますよ」

「本当に?」

「はい」


少しだけぎこちない手つきが彼女の頭を撫でる。その様子を微笑ましく見ていたブレイズは、ニカッと笑うと2人の肩に腕を回しギュウッと抱き締めた。


「うわっ」

「ブレイズ?」

「んーなんかこうしたくなった」

「なんですかそれ…」

「リヒト、ラザリス」

「なに?」

「はい」


大人しく腕の中におさまる彼らに愛しさを感じながらブレイズはもう一度笑った。


「お前たちが大好きだ!!」




end
この3人が仲良くしてたら満足です
なんでラザリス仲間にならないん…?

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