ドラゴンボール

□あの頃のように
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激しいキスはしていないが、角度を変えつつ何度も唇を重ねた。

唇を離した2人の頬が赤く染まってるのがわかる。

夕日に染まってか?
それとも………キスのせいか…。


「はぁ………。

トランクスは……変わったよね。」


「ん………何だよいきなり。」


「あー…子どもの頃に戻りたいな……。」


「…今の俺じゃ不満か?」


「ううん、そうじゃない。」


「じゃなんだよ」


「……遠くなったよね…君は。」


寂しそうな目をして空を見上げる悟天。
こんな寂しげな表情の悟天は見たことない。


「……………。」


「君は昔と随分変わった。
カプセルコープの社長になって…僕と一緒にいる時間減ったよね。別にそれが不満ってわけじゃない。子どもの頃は2人で同じ世界を見てきた……。でも今は違う。君は…僕が全然知らない世界を見ている。僕たちはもう成人して…それぞれが違う道を歩んでいくんだ……。僕の知ってる子どもの頃のトランクスじゃない……。いつか僕から離れていったりしないか…不安で……。」


……寂しい目で真っ赤な空を仰ぐ悟天。
いつもヘラヘラして元気が有り余ってるコイツがこんなこと口にするなんて……。



「そんなこと……。」


「……どうでもいい…とか言わないでよ?」


「言わないよそんなこと。
お前こそ…俺がいなくても1人で歩いていけるんだ……。昔は俺がいないと本当にダメだっただろ?2人で1つみたいな……。
身長だって追い抜かれた。俺が知らない間にどんどん成長していく。
俺だって不安さ……。」


「うん……でもトランクスを好きなのは変わりないよ。」


優しげな表情で俺の目をじっと見てそう言った悟天。

こいつはいつも直球で俺の心を狂わせる。

こんなんじゃいくら経っても心臓が持たない。


「俺だって…好きだよ……お前のこと。ずっと昔から。」


「………うん。知ってるよ。」


「悟天……」


「ん?」


「俺は絶対お前から離れていったりしない。

だからお前も一生俺から離れるな。」


「…ありがとう…。
僕もさ…。
絶対君から離れないよ。」

「ああ…約束だ。」


「うん!

いつまでも…一緒にこうしていれたらいいね。」


握り締めている手を指を絡ま、せさらに強く握る。


「あぁ…」

君がいればどんな境地に立っても歩んで行ける。今までもずっとそうしてきたんだ。今更1人でなんて絶対に無理だろう。
この先何が起こるかわからない。だけどずっとずっと2人で一緒に乗り越えていきたいと思う。






あの頃のように





いつまでも……
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