LUCKY DOG1

□バカ依存症
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「ところでジャン、お前仕事はどうしてたんだよ。まさかホントにさぼってたんじゃねぇだろうなぁ?」


「違う違う。いやぁさ、今日に限ってこれと言った仕事がなくってね。なら今日は休んどけってベルナルドやルキーノに言われたのよ。でもただ休むだけってのも暇だしぃ…4月1日のエイプリルフールを利用してこれを計画して、皆にも手伝って貰ったのさっ。そしたら見事に引っ掛かってくれちゃったわぁけ」


「な!!!!!あいつらもグルかよ!!!まったく……」


あーなんか一気に萎えた。というか怒りの蒸気がすっと抜けていったような感じがした。まぁ…んなのさっきの情事で…とっくに冷やけたけどよ。
何かな、寧ろ久しぶりにジャンとこうしていられてから幸福感や安心感でいっぱいだった。


「あー…とにかくだ、何もなくてよかった」


「俺はそんな柔じゃねぇし」


「まぁバカは風邪さえひかないっていうもんな」


「バカはお前だバーカ」


「なっ!バカバカ言うなこのバカッ……――っ…」


不意に口に柔らかいものが当てられた。


「…そんなバカが、俺は大好きだぜ」










嘘をつかれたのは結構ムカついたが、もうそんなことはどうでもいい。俺と同じことをジャンも思ってたみたいで嬉しかった。

やっぱりこいつに触れていないと、こいつが傍にいてくれねぇと俺はダメなんだ。






こんな犬っころに夢中になるなんざ……俺も大したバカ…なのかな。
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