LUCKY DOG1

□きっと、いつかまた夢の中で
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L:side


「何でだろうな…胸に焼き付いたあの子達の面影は何があっても消えないんだ……」

俺が今まで守ってきたのはあの子達の笑顔だった。マフィアの幹部としてデイバンのシマを回ったり、シノギに精を費やしたり、GDとの戦争もしてきた。そしてジャンが2代目カポになって、俺は幹部第2位に昇格して今もこうしてCR:5に就いている。シャーリーンはこんな俺と結婚してくれて…アリーチェを授かって毎日をごく普通に過ごしていた。そんな平凡な毎日が俺にとっては勿体ないくらいの幸せに感じた。けど、かえってそれが非難を受けたり、もしかしたら世間一般から何か言われていたかもしれない。俺といる所為で2人には悲しい思いをさせてきたかもしれない。沢山迷惑をかけたかもしれない。こんな俺で本当によかったのか、と何度も思った。その分腑甲斐ない思いを今までしてきた。でも、それでも彼女らは俺を咎めはしなかった。寧ろ一生懸命に愛してくれた。

だが俺は……。


「俺は…こういう仕事柄…彼女たちに何もしてやれんかったかもしれん」
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