ドラゴンボール
□でも足りない
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―コンコンッ
「あぁ悟天か。どうぞ」
「あれ、よくわかったね。」
「バカ、気でわかるだろ気で。ほら、入んな。」
気を察知して悟天だとわかりドアを開けて中へ招き入れる。
今日は悟天がトランクスの家に遊びに来ていた。
「じゃあお邪魔しまぁす〜。」
コートを脱ぎながら部屋の中へと入った。
中を見ると、見渡すかぎりに本や書類らしきものが散らばっている。自分の部屋からでは非常に考えがたいものだ。
「あ…ごめん、…ちらかってて」
「大丈夫だよ」
「適当に座ってて」
適当って言われても色んなものが置いてあって適当に座れないのだが…。かといって掻き分けてめちゃくちゃにすると怒られそうなので何も置いていないベッドに腰掛けた。
今思ったけどこんな忙しいときに来てよかったのだろうか……。
「僕もしかして邪魔?」
「そんなことないさ」
返された言葉に取り敢えず安堵した。
ここで邪魔等と言われたら多分しばらくは立ち直れないだろう。
―カタカタカタ………
「何してんの?トランクス」
トランクスはカタカタと仕切りなしにパソコンを打っている。
「会社の書類だよ。」
そこには山積みされた書類がいくつかあった。
やっぱ若社長様は僕らとは違うよね…。
「へ〜さすがトランクスだよねぇ。僕には到底無理だよ。」
「だろうな。もうすぐ終わるからもうちょい待ってて。」
「うん」
これと言ってやることもないので仕事をしているトランクスをずーっと見ていた。
仕事するトランクスもかっこいいなぁ…と思いながら。
―…
「よし!終わったぁ!!」
と、パソコンを閉じ、おもいっきり背伸びする。
いつも仕事をしてるときは思わず時間を忘れてしまう。だから気付いたときには何時間も経っていたときが多々あった。このままだったらずーっと仕事に貪欲だっただろう。
悟天が来てくれてよかったのかも。
「お疲れ様トランクス」
「はぁ〜疲れたぁυ」
―ドサッ
トランクスは疲労が溜まり、即座にベッドの上に寝ッ転がった。
「なぁ悟天」
「んん?」
「…………したい」
「………は?」
今のは幻聴か?
「聞こえなかった?したいって言ったの」
「一応聞くけど……セックスだよね?」
「他に何があんの」
「本意?」
「当たり前だろ。嘘でこんなこと言わねぇよ。
ここんとこしばらくしてなかったからお互い溜まってるかなと思って。」
「……君の口からそんな言葉を聞ける日が来るとは思わなかったなぁ」
「俺も、男だぜ」
「ですよね。
君がそう言うのなら……
加減はしないよ?」
「…望むところだ」
にやりと笑ってやった。