ドラゴンボール
□生徒会長の秘め事
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―キーンコーンカーンコーン
「ん〜。終わったぁ」
「お前また寝てたよな」
「だって僕数学嫌いだし」
「そんなんじゃ進学出来ないぜ?」
「トランクス君がなとかしてくれるも〜ん」
「ま〜たトランクス先輩か。先輩もこき使わされて大変だな。」
数学の授業中は寝るのが日課だ。寝ない日は授業が終わるまでボーっとしてる。
それかトランクス君のことをずっと考えてる。
学年が違うため、休み時間しか会えないのだ。そんな少しの間でもトランクス君がいないとすごく寂しくなっちゃうんだよね……。
すぐに会いたい衝動が起きてしまう……。
「ってことで行ってきます!ゞ」
「はいはい、いってらっしゃい。」
お友達も、結構大変なようです。
―…
「トランクス君〜いるぅ?」
しばらくして返事が帰ってきた。
「(またヤな奴がきた…)…おい、先輩付けろよ。」
「いいじゃん僕とトランクス君の仲なんだから」
「誤解を招くような言い方はやめてくれ。
で、何しに来たんだ?」
「遊びに来たに決まってるじゃん。」
「そう言うと思ったぜ……。
ってか俺今から生徒会室行くんだけど…着いてくる?」
「あ、行く行く!」
2人で生徒会室に向かった。
―…生徒会室
「生徒会長って大変だね。」
「だろ?」
机の上には山積みのプリントがある。色んな行事やら会計のやつらしい。
「あ、そうだ。君の力でさ、この学校のテストなくしてよ。」
なにを言いだすんだコイツは………。
「お前アホか。そんなんできたら今頃苦労してねぇっつの。」
「ちぇ…ケチ。」
「考えが甘いな。それよかお前……数学の宿題ちゃんとやったか?」
「ん〜なにそれぇ〜。食べれるの?」
「はぁ……。聞いたこっちが馬鹿だった。」
前は俺がやっていた数学の問題を英語の問題と勘違いしていた。まったくこいつの将来が思いやられるぜ……。そして最終的に俺がとばっちりを受けるのがいつものオチ。
―キーンコーンカーンコーン……
悶々と考えていたら授業開始のチャイムが鳴りだした。
「ゲッ。ヤバい、次の授業始まる。」
「今から行っても授業に合わないよ。サボろう?(次物理だし………)」
ガシッっとトランクスの手を掴んで教室へ戻るトランクスを引き留める。
「離せ!俺はお前とは違うんだよ!」
「ふ〜ん…そっかぁ…。学年トップの優等生、生徒会長のトランクス君が授業に遅刻かぁ。先生やみんながどう思うだろうねぇ。」
「う"うっ」
「ふふ……。でしょ?後で先生に『すいません。気分が悪かったので保健室で寝てました。』って言っときゃ絶対にバレないよ。」
「う"〜〜…あ〜もう!!わかったよ!!サボりゃあいいんだろ!!」
「そうそう、その意気。」
いつも、こいつにだけは負けてしまうのだ……。
自分が情けない…。
「で?サボるって何をするんだ?」
「…わかってるよね?」
「おい、…まさか。」
こいつの考えることだ。
アレに決まってる……。
「こういうところでも一回やってみたかったんだよねぇ。」
「俺は絶対ごめんだぞ!!」
断固拒否して生徒会室から出ていこうとした……が、
―ガチャ
「え」
鍵を開けようとしたが、
「だーめ。鍵はちゃんと閉めてあるから大丈夫だよ!」
手を阻まれた。
「いつのまに……」
こいつ本気かよ………。
「観念しなよ」
急にキリッと顔立ちが変わった。
もう行為をやるのに切り替えたらしい。
「……嘘だろ…。」
「でわ、いただきます!」
「ちょっ、やめ……あ、あ"あ"あー!!」
なぁ、嘘と言ってくれ。