純情ロマンチカ
□欲しいのは、貴女だけ※裏
1ページ/7ページ
プルルル……
「あ、相川さん?」
「ん?どーしたの?美咲くん」
「えと、ちょっとお願いがあるんですけどっ」
「なぁに?」
「セーラー服って……持ってます?」
「え、セーラー服!?どうしてそんなものを!?」
「大学の学園祭で俺、使うことになっちゃって…。
でも宛てがなくて…」
「いいよ♪私のでよかったらいくらでもかしてあげるわ!」
「ありがとうございます!!」
「じゃあ後日持って行くわね」
「はい!!よろしくお願いします!!」
―――――――次の日
「キャー!!美咲くんかぁわいー」
か、かわいいぃ!?!?
うそだろ!?
俺は一応サイズ合わせのため相川さんのセーラー服を事前に着た。
な、なにこのヒラヒラ!!!!
しかもスカート短!!!!
俺はやっぱり困惑するばかりだ。
「美咲、似合ってるじゃないか」
「絶対似合わねぇよ!!」
と、軽く言い合ってる内。
「あ、そうだ!
ごめんね、美咲くん!
私出版社に戻らなきゃ!」
相川さんは出版社に戻ることに。
「あ、いえ!これありがとうございます!!
すぐお返ししますので。」
「そんないつでもいいわよあ、と宇佐見先生?」
「何だ?」
…ボソ
「後は食べちゃうだけですよ」
服は汚してもいいからですね。…と最後に付け加える。
そう、相川は美咲に聞こえないように秋彦に告げた。
そして秋彦は何か企んでいそうな腹黒い笑みを浮かべた。
「あぁ。感謝するぞ相川。」
「いぃえ。じゃ、あたし行くね!!」
「はい!お仕事頑張って下さい!」
そして相川は美咲に微笑んだ後、仕事に向かっていった。