□雨の日も悪くない
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ここ最近、歌舞伎町は雨の日が続いていた。
その為客が来る気配も無く万事屋は閑古鳥が鳴く状態だ。

そぉそぉ雨のせいだからねコレいつもじゃ無いから
普段はものっそ忙「て、あんた何もろバレな嘘言ってんすか
いつも開店休業状態じゃないですか!」
「銀さんの心の声読まないでくれます〜この駄眼鏡が(ボソッ)」「眼鏡ばかにすんなー!」
毎度のパターンになりそうだったが

バンッ!!

「銀ちゃ〜ん」

戸が壊れんばかりの勢いで神楽が居間に飛込んできた。
「ど、ど〜した神楽」
あまりの勢いに銀時は椅子の上で後ずさった
「今から散歩行くアル!ついでに新八も」
「え何僕ついで?」

新八を軽く無視して銀時に詰め寄る
「雨降ってるから銀さんパス」銀時は傍らに置いてたジャンプを読み始める。
「え、何軽く無視、え、何コレいじめ?」


「定春」

カプッ
銀時の頭に噛みつく


「はい、すんませーん。
さっ新八、いじけてないでお散歩のお供行くぞ」
部屋の隅でいじけていた新八を掴んで玄関へと向かう。
外に出るとすでに神楽が傘をさして待っている。
最近買ってやった花柄の傘だ。
「口では文句言ってたが、お気に入りだな〜」
「神楽ちゃんも女の子ですし」
そんな事を言いつつ神楽の元へ
「んで、何処行くんだ」
「とっておきの所アルヨv
付いてくるヨロシ」


2人と1匹が先に行く神楽の後をのんびり付いて行く


歌舞伎町から少し離れた小高い丘まで来た時には雨も止んで薄日が差し始めた。
「神楽〜まだか〜」
「着いたアル
ここからの眺め最高ネ」

歌舞伎町が一望出来、雨上がりの後の虹が綺麗に架っていた。
「うおっすげ〜な」
「神楽ちゃん良くこんな所見つけたねー」
「散歩の途中で見つけたアルヨ
…銀ちゃん雨の日はあんまり元気無くなるから気分転換ネ」
「神楽ちゃん…」


バレてたのな〜
俺そんなに顔に出てたのか?
チキショーちょっと嬉しいじゃね〜か

「んじゃまぁ気分転換にもなったし、酢昆布でも買って帰るか〜」
「キャッホー」
「良かったね神楽ちゃん







て、何か僕の扱い影薄く無い?」



END
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