Pandora Hearts

□違法痛愛
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くわえたまま頭を上下させる。連動しているように喘ぎは酷くなる。

「あああっ…あ、くぅう…ぎ…る…」

それの合間に聞こえる自分の名を呼ぶ声が愛しくて仕方なかった。

「だっ…だめ…ギル…出ちゃうからっ…」

オズは僅かに残された気力でギルバートを必死に離そうとした。
しかしギルバートは行為をやめようとはしない。オズは高みへと登り詰める。

「ああああっ…っギル…バート…」

ギルバートの口内に生温い液体が溜まっていく。最後に思い切り吸い上げて












―――――ゴクン


















「………ギル、飲んじゃったの!!?」

「え、ああ」

「…あー…もう…」

ぐったりとしながらも顔を赤く染めるオズの額にギルバートは口付けた。
「悪いな…休ませる気はないんだ」

「何…ぁっつ…」

ギルバートのかくばった細い指が一本、後孔に挿入される。

「痛いっギル…」

「だから、慣らしとくんだろ?」

今まで感じたことのない違和感にオズは顔を歪めたが同時にとてつもない快楽の波に飲まれた。

「あ、ぅっ…」

指が、内壁を滑る。
挿せるところまでいれる。
足を開かされ、それでも抵抗できずに、ただオズは喘いでいた。

「ぎ…る…んあ、ギル…はやく…んんっ…いれ、て…」

「ちょっと…待て」

いつしかギルバートの吐息さえ粗くなっていた。指を一度抜き、二本揃えてもう一度挿す。

「あああっあ、う…っギル…っ…や、あ」

「待て、もう少し…」

その言葉はオズではなく自分に言い聞かせているようなものだった。
大切な人を傷付けないように、と願っていた。それだけを。
昔傷付けてしまった主を、また傷付けることだけは赦されない。
ギルバートは唇を噛み締めた。

「待て…オズ…すぐ、よくしてやるから…」

「んっぅう…あっつ、うああっ」






しばらく行為を続けたのち、服を脱ぎ捨て自身を後孔に宛がう。

「あっ…い…た…」

オズの顔が思わず痛みに歪む。

「す…すまん、痛いよな…大丈夫だから、力、抜け…」

ギルバートの顔からも、強い締め付けのせいで残っていた余裕も消えた。どうなるのか、わからぬ不安と恐怖を浮かべたオズの頬を片手で包む。
もう一度力を抜くように促すと、オズは少し落ち着いたようでゆっくりと脱力していった。

「オ、ズ…オズ…」

「んっ…ぁ…ん?」

「ちゃんと、入ったからな…動いて平気か…?」
オズは黙って頷いた。



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