Pandora Hearts

□違法痛愛
4ページ/7ページ






それすらもわかっていたのか、オズは虚ろな眼で囁いた。







「ギ…ル…っ…いぃ…」

「え…」


「気持ちいいよ、ギルバート…」

弱々しく笑みを浮かべたオズをギルバートは暫く黙って見つめていた。

「…すまない」

切り出した言葉はそれだった。オズはもっとと催促する。
ギルバートは今度は優しく、胸に口付ける。

「ん…ぁ…」

オズの口からは再び色声が洩れ始めた。
爪も使い両胸をせめる。オズはただ眼を閉じて、時々声をあげていた。
爪で軽く弾く。それだけでオズの表情が崩れるのが心地よくて仕方なかった。男特有のサディスト心かと、いつもマゾだと笑われることを思い出して少しだけ口角を上げた。

そしておもむろに片手を身体の下へと移動させる。

「――!?っ…あっ…」
慌てて口をつぐんだオズは涙を浮かべてギルバートを見た。
熱を持つ自身に軽く触れられてオズの羞恥は一気に昇り詰めた。

「やだっ…ギル、絶対やだ…」

「嫌じゃないって言ってたろ」

オズはブンブンと首を振った。顔を真っ赤にし眼に一杯涙をためている。


かわいいと思ってしまう自分は単なる馬鹿かとギルバートは頭を掻いた。

「だけどこのままでいいのか?」

う…と詰まるオズ。恥ずかしいがそれもそれで嫌だ。

うむーと俯いて唸っていると、構わずギルバートはオズのズボンを一気に下ろした。

「やだってばぁ!!!」
恥じらいのあまり真っ赤になり叫ぶ。

「オズ…」

オズはちらりとギルバートの顔を見た。

「よくしてやるから…」

あまりに真っ直ぐ見詰め返され、何も言えなくなる。
少し煙草の匂いのするギルバートのYシャツが、バサッと顔の上に投げられた。退かすと頭を撫でられ、口付けられる。
押し当てるだけだったが、構わなかった。

もうどうでもよくなり退かしたYシャツをまた顔に押し付けて再度ベッドに横たわった。

「…いい子だな」

ギルバートはオズ自身に触れる。腰は今まで以上にはねあげられた。

「あっ、ぅ…んんっ」

口に含み、舌でなぞりあげる。

「ぅ…あああっ」

叫びは強すぎる快楽によって身体の奥から押し出された。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ