Pandora Hearts
□違法痛愛
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ベッドが軋む…
「…っぅ……ん…」
絡め合う指先がピクリと動く。
一方的な喘ぎばかり部屋に響き、口付けはさらに深くなっていく。
「ん…っ…ぅ…」
「口…ちゃんと開けろ…」
言われて、噛みしめていた口を僅かに開け直した。瞬間舌がヌルリと侵入してくる。ねちょねちょと粘着質な音が響き渡り、オズの背筋にぞわりと波がかけ上がった。
歯列をなぞられ、舌を絡め、吸われ、唇を舌でなぞられて、オズは酷く喘いだ。
「ん、ぁっ…ふぅ…ん…」
「オズ……」
唇を離すとどちらともつかない唾液が銀の糸となり、2つを繋いだが、すぐに切れた。
次にギルバートはオズの首に唇をあて、それで愛撫を始める。
首筋にそって、触れるか触れないかの位置でその唇を滑らせていく。
「んぅっ…ぅ…ふ…」
「声出せ」
「んゃ…喋んないで…」
身体をよじり逃れようとするが、肩を掴まれ叶わない。
突然首筋にヌルリと舌が這った。
同調するように幼い身体がはねあがる。
「…ぃっ…あ、やだぁっ…」
「やなのか?」
ギルバートはわざとらしく尋ねた。「嫌ならやめるが…」と言うとオズはむっとギルバートを睨んで首を横に振った。
「…意地悪…」
ふっと鼻で笑い、オズの着ていた服をそっと脱がせる。
布に包まれていた肌は白く、幼くも妖艶なそれにいささか恐怖すら覚えた。
「…オズ…」
言って、鎖骨近くに口付ける。ただ、愛していると、それだけを伝えたくて。
「…うん…」
オズはにこっと、やはり幼い笑顔を見せた。
それを合図のように、夢中で身体に舌を這わせる。背中を手で少しばかり持ち上げ、口付け、貪る。
「んあっや、だ…ギル…バートっ…」
「やじゃないって、言ってたろ」
そして手加減などせずに、突起を口に含んだ。
再び身体が跳ねる。
「ふぁっ…んんっ…あ、っ…」
怖かった。
止められない自分がギルバートは少し怖かった。
傷付けてしまうかもしれないと、一方的に犯してしまうのではないかと…
ただ愛しているから、共に快楽に溺れたいだけなのに…いや、それこそが罪。