Dear Moon
□幻のシルバームーン
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ギャラクシアとの激しい闘いを終え、太陽系の戦士たちと別れを告げた日からもう懐かしいと思えるほどの時が流れた。ただ一人のプリンセスを求めてたどり着いた地球という惑星。その星で出逢ったあの少女のことを忘れるのは終に叶わなかった。どこまでもあのぬくもりが、あの優しさが、俺を包んで、片時も離れることはなかった。
『 俺じゃ、ダメか? 』
俺の気持ちはあの頃から全く変わっていない。降りしきる雨の中、温かな星の輝きを持つ彼女の肩を掴み、告げた恋心を俺はいつまでも捨てきれずにいる。叶うなら、ひとつだけ、願いが叶うのなら。
幻のシルバームーン
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