secret

□蜂蜜 @
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やっと家に帰れる…
そう思いながら仕事を終えて終電間近の電車に乗り込む。
乗客の数はまばらだ。
学生時代は授業をサボってばかりのいわゆる不良生徒だったニールだが、ちゃんと将来を考え、大学にも行った。そして今なんとか大手企業の一社員として毎日必死に働いている。


新米社員だからはりきっているというわけでもないが、仕事効率が他の新米たちよりも良く、人当たりもいい彼は上司から慕われ、必要以上の仕事を押し付けられてしまう。
それをニールもお人よしに引き受けてしまうから帰る時間は勤務時間を大幅に越えてこんな真夜中になってしまうのだ。


住んでいるマンションに一番近い駅はあと二駅。
今座ってしまったら寝過ごしてしまうかもしれない、と思い吊革を握る。
片方の手で携帯を取り出すと、新着メールが一件着ていた。
受信時間は今より二時間前の九時。
送信元は愛する新妻、ティエリアから。
「帰りの電車に乗ったら連絡ください」
いつもは先に寝ます、というものだから少し驚く。

(今日は帰りを待ってくれるのか)

というのもティエリアは寂しがりだから毎日遅くまでニールの帰宅を待っている。
しかしそれで朝早く起きてニールのための弁当と朝食を作るのでは身体に悪い。
だからこのごろはニールが頼んで帰りを待たずに早く寝てもらうようにしていた。
自分から頼んだのだが、真っ暗で迎えのない自宅に帰るのは寂しいものがある。
今日はティエリアの迎えがある…それだけで仕事での疲れもどこかへ飛んでいくようだった。

メールを返し、電車のドア越しに移る外の風景を見つめる。
最近肌寒くなってきた夜の秋空をバックに、都会のビルのネオンの灯りが次々通り過ぎていく。

ニールは改札口を出ると鼻を覆い隠すようにマフラーを巻きなおし、見慣れた地元の夜の街に足を踏み出した。










キィ…


「ただいま〜……」

一応声を掛けてみるが、玄関は真っ暗。
てっきりティエリアがしっぽを振って待っているものだと思っていたニールは若干肩を落とした。

家に上がると、閉まっていた台所の扉から微かに光が漏れていることに気がつく。
カチャ、となるべく音を立てないように開ける。

「あ、おかえりなさい」

「…ただいま」

「少し遅かったので…先に風呂入らせてもらいました」

部屋の中には今お風呂から出たばっかりの状態のティエリアが、バスタオルを鎖骨下に巻き、立ったままピンクのタオルで髪を拭いていた。
顔はほてっていて、まわりには湯気が浮かんでいる。
久しぶりに見る妻の半裸にニールは思わず後ろに半歩下がってしまった。

「いや、先に入るのはいいけど早く服を着なさいっ!そんな格好でうろついてたら変なおじさんに連れてかれるだろ!」

「家の中くらいいいじゃないですか…」

「ダーメ!」

色んなものが抑えきれなくなりそうになったニールはティエリアの肩を掴み、くる、と反対向きにしてクローゼットのある寝室へと誘導した。…が。
ニールの手にティエリアの髪から伝ってきた雫が落ちる。
目の前の鎖骨の滑らかな曲線や漂ってくるシャンプーやらリンスーの香りにどうにも抑えきれなくなったニールは、そのままティエリアの後姿に抱きついた。

「あっ……ニール?!」

首筋に顔を埋めると、直に髪の匂いが鼻をくすぐる。

「……いー香り…。ごめん、ティエリア…もうちょっとこのままでいて」

耳元で囁かれたのがくすぐったかったのか、ちょっと身じろぎをしたが、腕の中のティエリアが軽く頷いたのが分かった。
ぎゅ、と抱きしめる手を強める。腕にティエリアの柔らかい乳房がのっかった。

「…お前ちょっと胸おっきくなった…?」

「そ、そんなことない!もう成長は止まってるはず…ひゃっ!」

抱きしめているニールの手の人差し指がティエリアの胸の突起を弄り始めた。

「あ…ちょっと…っんあッ」

段々行為がエスカレートし、軽く引っ掻けていただけの指は徐々に固くなり始めた愛妻の突起を、くりくりと捏ねくりまわしたり、きゅっと掴んでひっぱったりを繰り返す。
抵抗を試みようとしたティエリアの腕は、ニールの腕を弱弱しくつかむだけに終わり、なんの効力も持たなかった。
逆にその姿がニールの興奮を誘うだけで。

「全然力入ってないぜティエリア…もっとやって欲しいのか…?」

耳元に唇を微かに触れさせながらニールが言うと、ティエリアの肩がぴくん、と震える。
直接吹きかけられた吐息はティエリアの神経を麻痺させるのには十分だった。

「ふぅ……んッ…!…ニール…ッ…あぁっ…」

その快感に耐え切れず甘い吐息を吐き出すティエリアに気をよくしたニールは、更に指の力を強める。

「あッ…!はぁ…ン……っ…に、にーるぅ……」

もはや抵抗することが出来なくなったティエリアは、無自覚のまま、欲望のままに自分の股をニールの股間あたりに擦り付けていた。
それに気づいたニールは、薄手のバスタオルの上からでも確認できるほどにピンとと勃ちあがった乳首を尚も弄りつつ、ニールはティエリアの股に自身の右脚を割り込ませる。
そうしてそのままティエリアの股間の一番敏感な部分をぐりっと刺激してやった。

「アッ…!!あぁん……んんッ…!!」

はぁはぁと息絶え絶えにティエリアと相対して、ニールは首筋に汗を浮かべながらも余裕の笑みを浮かべていた。
刺激のを止めようとしないニールに、ティエリアがくて、と斜めに首を倒しながら身体を預けた。
ニールは押しつけている右脚が、じわ…と濡れていく感覚を覚える。
視線を落とすと、ティエリアの股の間に入れた膝あたりがぐっしょりと濡れていた。

「ね、この染みは水?それともティエリアのいやらしい汁?」

「ふぅ…ッんぁ……わ、わからなッ…んぁ……っ」

「ちゃんと答えろよ…ティエリア」

瞬間、肩を上下させながら応えるティエリアのたわわに実った乳房をバスタオルからぽろん、と二つとも取り出し、両手のひらでギュッと思いっきり握る。

「ひゃああンッ!!」

高い嬌声を上げるティエリア。
突然ティエリアを襲った快感に背中が反り返りきる前に、ニールは乳房をぱっと離しし、再びぎゅう、と握りこむ。その行為を、ニールはティエリアの声が叫び声に似たものに変わるまで繰り返す。

「ひあッ…!!あん!あッ…ぁあん…んッ!!や、やめッ…あああッ!」


快感に目の前が薄れかけながらも、ティエリアは艶やかな紫の髪をニールが与える快感と連動しながら振り乱し、イヤイヤと頭を振る。

「…ッ…お前かわいすぎ…おかげ様で俺のココ、もう元気一杯なんだけど…責任取ってくれるの?ティエリア…」

「そ、そんなの知らな…あッ…!」

ティエリアの答えを聞き終わる前に、ニールは目の前の半裸体の少女を抱きかかえる。大人の男に華奢なティエリアの抵抗が効くはずもなく。白く細いティエリアの両足はバタバタと空を泳ぐ。
ニールはベットにティエリアを仰向けに優しく置くと、すぐさま両腕を片手で頭の上に縫いつけ、続いて下半身を馬乗りの状態で固定する。

「離せ…ッ!あなたはまだ食事もしていないでしょう…」

「夜食なら今から食うよ。」

「じゃあ支度を…」

ぱ、とティエリアの表情が明るくなったのも束の間。

「お前を…ティエリアを食う」

ニールは悪戯っぽく笑みを零しながらティエリアの耳に甘く囁いた。

「……じゃあ」

乳房のみが露になった身体を両腕で隠そうとしながら、ティエリア、小さくつぶやいた。

「早く…して」

前髪が邪魔で表情は読み取れないが、きっと照れているのだろう、ということはニールにでも分かった。
耳が真っ赤に染まっていたからだ。

「…仰せのとおりに」

汗で張りついてきたワイシャツの前を開けると、ひやり、と冷たい空気に肌が触れる。
そういえば、ティエリアは風呂から出てからこの半裸のようなほぼ全裸の状態だった。

「…ごめん…。寒いか?」

ニールが心配そうに問うと、ティエリアは首を横に小さく振る。

「いえ……貴方がいまから暖かくしてくれるのでしょう…?」」

「…ああ」

そして再び、ニールの表情は笑みを浮かべた。

目の前のティエリアがかわいくて仕方ない、とでもいうように、ニールはティエリアのその透き通った紫の髪をすいて撫でながら、体中にキスを落としていく。
キスするたびにはぁ、と甘い溜息がティエリアから漏れるのが、ニールにはたまらなく愛おしく、そしてもっと甘い声を聞きたくなる欲望に駆られるのだ。

「に、にーる…」

「何?ティエリア」

「早く…あの……もうそれはいいから…ぁっ」

ティエリアの言葉を聞き終わらないうちに、ニールはティエリアの十分に濡れたそこへ、指を挿入した。
 

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