短編
□台所アタック!
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トントントントン
台所に響く軽快なリズム
先程から万事屋の幼妻こと新八は、せっせと夕食作りに励んでいた。
普段何かあればすぐ「銀さん銀さん」と俺にすり寄ってくる新八ばかり見ているだけに、
そこいらの主婦顔負けに家事をこなす姿を見ると、何だか少し意外だなぁ、なんて思ってしまう。
…意外といえば夜もまた、
甘く官能的な物腰で俺を誘い、凄艶な表情を浮かべ自ら腰を落とすその姿は
普段の新八からは想像し難く、まるで媚薬のように俺の体を高ぶらs「変なナレーション入れんなァァ!!」
「ブゴハァッ!!」
「ったく、つうかさっきから後ろでウロウロすんのやめてくれませんか?気が散るんですけど」
「やだね!俺常に新八の半径1メートル以内にいないと持病の発作が、ヴぇッホ!!ゲホゴォッホオッ!!!」
「うるせーっ!!あ゛ー僕もう相手にしませんからね。勝手に一人でやっててくださいっ」
「えー!?ちょっ新ちゃん俺さぁびすぃーうぃ〜」
「……」
「…………
なー、新八ぃー?」
「……」
「しーんーぱーちー」
「……」
「(ちっ、つまんねーの)」
「……あちっ」
「っな、ちょっと何やってるんですか銀さん!大丈夫ですか!?あー…赤くなってる……もうっだからこんな狭いとこじゃ危ないって何度も、」
「やーっとこっち向いたー」
にひーっと目の前で笑って見せると
新八の顔はどんどん赤く染まっていって。
(何だかんだ愛されてんなぁ俺…)
ちょっとこっちを睨んでるその耳元に、かわいい上目遣いにしか見えねぇよ、と囁けば
「いでッ!」
思いっきりぶん殴られました。
「ナレーターやめろっ!///」
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すみませんとしか言いようがない…
あぁあボキャ貧………