フェブラリウス市市長室
□夢幻蝶
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「…おい」
自然と怒気を含んだ声に
ぴく、と驚いたように肩を震わせたディアッカが振り返る。
漸く、綺麗な紫色の瞳が俺を捉えた。
「てっきりラスティらと飲んでるんだと思った」
「奴らはハメ外し過ぎだ」
何が面白いのか、ディアッカはふにゃりと頬を弛ませ、桜見に来たんだもんな?と言った。
更に近寄ると、微かに酒の匂いが鼻を掠めた。
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