星にいのりを-Revolution-

□プロローグ
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東京の片隅、ふんばりヶ丘で現代人らしく勉強に追われる僕、『小山田 まん太』はある夜をキッカケに一気に非日常へと誘われることになってしまった。

塾の帰り道、僕は見たいテレビに間に合うようにと普段通らない薄気味悪い墓地を通って近道をすることにした。そこで出会ったのが『麻倉 葉』という何ともこの現代ではずば抜けてオカシイ男の子だったんだ。

何がオカシイって、彼は幽霊とコンタクトをとれる『シャーマン』という存在なのだとか。しかも葉君はまるで幽霊と友達のように笑い合うんだよ。
リアリストだった僕は信じられなくて、転校生として学校にやって来た葉君を必死で尾行したり調べたり……。
けれど知れば知るほど、彼は不思議なヤツだ。

ぼんやり橋にいて流れる川を眺めているだけだったり、見晴らしのいい丘に登って星空を眺めていたり……なんていうか、羨ましかった。

僕だって、本当はそうしたい。


いつからだろう、当たり前のように、尊ぶべき景色を過ぎ行く背景として受け入れてしまっていたのは。



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