舞遊
□春音
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真冬より
夜が短くなってきたなら
マフラーや手袋は
もう直ぐバケーション。
彼らに当分仕事は
ないでしょう。
少し早めだけれど
お出掛けには
ファッションに一つ
アクセントとして
淡いピンクをそえて。
いつもより少し弾むように
歩こうよ。
見上げた空
鮮やかな青色が広がってるなら
気持ちを切り換えるように
胸いっぱいに
深呼吸するのさ。
雪がゆっくりと
少しずつ
溶けてとろけて
水のように
流れ始めたなら
春までそう遠くは
ないでしょう。
吹き抜けた風、
どこかで蕾が
囁いた…。